高橋　白蔵主

わたくしの中で「光」といえば最近はギャルなので、ギャルを書きました。 ギャルの一人称はいまひとつギャルじゃなくなるので、一人称でギャルを描いているひとは偉大だと思いました。

彼女の行動の中には、いつだって常に“マナー”がある。 エレガント、と呼ぶにはいささか血と暴力に彩られすぎた暗い路地裏を、今日も彼女は往く。 “掃除屋”メアリ・ハニカムウォーカー…

小説を書き始めたのって、どうしてですか、と問われて書いたもの。

お父さんが頑張って頑張る話です。

彼らも、そして実のところ、私でさえも、どうして私がそんなお金をもって消えるのか誰も分からない。私は昆虫たちと同じだ。 結婚詐欺師である「私」の話です。

いつものやつです。 久々に電車乗ったので30分で書きました。

創作艶話落語、三席目です。

孤独とは天狗の持つ唯一の武器だ。 ある日、天狗の遥が訪ねた旧友は、もう天狗をやめてしまっていた。 人間に戻った彼の町に巣食う怪異。 天狗はどうしたって怪異と相容れない。もともと…

ラーメンブログ文体でしか感想を書けないオタが、鬼滅の刃の映画レビューを書いたら、という創作落語です。

小池さんは一日中ラーメンを食っているか、ラーメンを罵っている。

めんどい探偵とコバヤシくん。 天才的な推理力とメタ発言でいつも煙に巻くめんどい探偵。 めんどい探偵は果たして、男か！女か！

ぼくの家にずっと居る「姉」。姉はみんなの姉だ。中学校に行けなくなったぼくに、ねえさんはやさしい。

ゾンビわらわらショッピングモールで、折角つくったバリケードを粉砕してしまうババアの話です。

みさくら語で寿限無やる話です。

あの衝撃の、オナホ長屋をリスペクトした艶話です。

世界が水没しつつある南関東で、彼女は地域の桜についての伝承を調べている。

見舞いに行った帰り道だ。 わたしと従兄弟とクラスメイトと、バスに置いて行かれて三人で夏の空の下にいる。

地味にマッドなホビットの細工師、プラムプラムさんが催淫剤と制欲剤をカクテルしてぶっ倒れた話です。

嘉永6年生まれ（要出典）という白蔵主天狗の覚書。 初出はMENSA JAPAN機関紙「卓袱台」連載より。

「わたし」の後ろをついて回る、どんくさい転校生。 彼女はたぶん転校前はいじめられっ子で、そして、たぶん、自分ではそれを隠せているつもりでいる。

大島蛍子は弁天街の屋台で働いている。彼女のアパートの隣には売れない作家が住んでいる。 彼女は毎晩、一人で眠りながら、いろんなことを考える。結構昔、一題のテーマ同人誌で書いた小説…

主人公の「僕」は、最低のタイミングで大学の後輩だったミシマと久々に再開する。 小説作法でいうところの、延々と色を重ねて塗ってゆくようにして書きました。

砂漠の国に住む兄妹がシェルターから這い出した朝、クリーンでグリーンな戦争は終わったのだった。

賢くてエキセントリックな彼女と過ごす午後。 大人になれなかった弟や妹のこと。あらかじめ決められた運命のこと。そして、晴れた日に傘を選ぶようなこと。

某所「電車の中で化粧するのはマナー違反ですか？」と問われた時に載せたものです。 もともと、問われる前に書いていたもの。まあ、邪魔だなあとは思うんですけどね。