最新話『第71話 かなめの自分語り』更新しました！
かなめは料理が出来ないのでかなめは召使にそういうことをさせていたのかと誠は聞いた。
かなめは家にいる多数の居候が家事を行っていると言った。
数代前の先祖が古代中国の偉人『田文』の故事をまねて芸のある人間を誰彼構わず住まわせるようになったと言う。
すでに数万人に達したその人々はかなめの家の敷地にスラム街を作っていた。
その光景を想像して苦笑いを浮かべる誠。
そしてかなめが西のような甲武国の平民出身の隊員にも平等に接するのはそのせいなのかと尋ねた。
かなめはこれは父の教えだと言った。
そしてかなめの母は社交界好きで絶対家事などやらない鬼婆だと言い切った。
こうしてバーでのかなめと誠は飲み終えた。
誠は明日も酒が残るのを予感した。