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『甲武国』がなぜ『闇』なのか

『甲武国』は宇宙コロニー国家なのに庶民の98パーセントは『電気』、『ガス』、『上下水道』の無い環境で生活してる

当然、『テレビ』も『ラジオ』も無い

『自動車』も見たことが無いし、『信号』も無い

村には『お廻り』が自転車で巡回しているだけである

木炭バスが一日一度来るだけである

『ピアノ』も無いし『バー』も無い

当然町までいかないと『電話』が無い

『ギター』や『ステレオ』は知っているが見たことが無い

カネが無いので『薬屋』も『医者』も無い

『ディスコ』も無く『のぞき』も無く『東和共和国』の最新メディア『レーザーディスク』も名前しか聞いたことが無い

『甲武国』の町の娯楽である『映画』も無く、娯楽は『紙芝居』と『民謡』と『盆踊り』である

『新聞』も無く『雑誌』も無くたまに来るのは『回覧板』である

しかし、『字が読めない』ので適当に丸を付けるだけである

皆がいつか夢の国『東和共和国』の首都『東都』に行って『銀座』で『牛』を飼うことを夢見て大根飯や雑草や芋を食べて飢えをしのいでる

これが『時給50銭』国家『甲武国』の闇である

でも生きていけるので特に不満は無いのである

ちなみに『西園寺かなめ』と言う文字は知っているので選挙があったらその文字を書くことを決めている

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