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「メトロポリタン・ストーリーズ」第六話を投稿しました

一話完結型の連作SF短編集、「メトロポリタン・ストーリーズ」の第6話を投稿しました。よろしくお願いします。


市《シティ》の中心部、息苦しいビル群の谷間に暮らすエミリー。今日も憂鬱な、満員の電動客車に乗って学校へと向かう。しかしその途中、ある異変が起こる。

第6話 メトロポリス脱出

 乗客たちの声援を受けながら、運転士は骨董品級の電動客車を、全速前進で走らせた。
 しかし、三つ目の駅を通過した瞬間、突然車内の灯りが消え、がくんと速度が落ちた。エミリーは慌てて、必死で吊り輪にぶら下がる。転びかけた乗客も、何人もいた。
「くそ、鉄軌機構の連中、送電を切りやがったんだ。何て姑息なことしやがる」
 もうすっかり運転士さんの味方になっている乗客たちが、みなそう言って怒り始める。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890611611/episodes/1177354054891021889

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