黄猿探偵シリーズなのに、ミッシェルガンエレファントを想起させる登場人物が増え続ける暴走。言い訳のように異色特別編と添えましたが、物語の進行は時として、作者の意図さえ飛び超えてゆくことがあります。
今回の展開には、今年の春、18年以上の歳月を越えて再びライヴでお会いできたウエノコウジさんの影響が大きいです。地元の小ぢんまりした箱で、久しぶりのパンクロックを鳴らしてくれたRadio Caroline。
作者は生活上の諸事情から、約16年もの間、音楽の現場から離れていました。自宅でCD等を聴くことはあっても、ライヴは本当に遠かった。1歩足を踏み入れた時から煙草の香り、あのライヴハウス独特の匂いが懐かしくて、最高のパフォーマンスを体感した後は、なんと物販にウエノさんの姿が!
意味がわからないほどの気さくな対応に、思わず正直に18年振りに会えましたなどと言ってしまい「また来てよね」と握手して頂きました♡その包むような優しさと温もり、ベースを持つあの力強く骨の形が美しい手からは想像もつかぬ柔らかさ、忘れません。