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詳細プロットを組む2

みなさんこんにちは

ハマーです。

今回は前回に引き続き、
詳細プロットについて書いていきます。


前回の近況ノート『詳細プロット組む1』で、
ある程度は物語の内容が決まったのではないかと思います。

しかし一冊の本にするには、まだまだ内容が煮詰まっていない。
プロットとプロットの間にどんな話を入れたらいいのかわからない。

こういった課題が出てくると思います。

今回はそういった場合にハマーがどうすのかを書きます。


前回の近況ノートでは、物語に入れたい要素を組み合わせることで
内容を膨らませていきました。

まずは簡単な解決方法を書きます。

物語の要素を増やす、です。

ただ注意して欲しいのがなんでも増やせばいいというものではないこと。

例えば勇者と魔王の物語で、
後から追加した要素でロボットを出すとしましょう。

ロボットというのはロボット物という括りにされるほど、


強い要素です。


強い要素を入れる場合は丁寧な説明と伏線が必要です。

その要素が世界観との整合性がとれなければ、
読者は冷めてしまう可能性があります。

もちろんロボットを入れることを否定したいわけではなく、
しっかり説明して、上手く使ってあげましょうという話です。

これでこの部分を終わりたいのですが・・・。

ここで、新たな問題が浮上してきます。

入れた要素が強すぎると、
その説明にページが割かれすぎたり、主題にしたい部分の主張が弱くなったり、しまうことがあります。


強い要素を入れるときは細心の注意が必要です。

ここでいう強い要素というのは、
その要素で一つのジャンルが成立してしまうもののことを指します。

ロボットを使うなら、むしろロボット物として書いてもいいかもしれません。


自分は何を描きたいのか、何が主題なのかは明確にしておきましょう。


このロボットを主題に上手く使った作品としては
『ナイツ&マジック』
という作品もあるので参考にしてみてもいいと思います。


では次にプロットとプロットの間には何を入れたらいいのか。

これは作品内の要素をより明確にしておく必要があります。


ハマーは詳細プロットとは別に、
キャラクターの感情の流れ、最終決戦に必要なアイテムおよびそこに至るまでの戦闘スタイルのような、成長の過程を明確に書いていきます。


この時点ではこの状態だよ〜
というのを書いていくわけです。


これを明確にすることには理由があります。

それは作品内で対比を作るためです。


以前の近況ノートで、面白さは対比から生まれる。
という話をしました。

例えば
主人公たちが弱いときに、ラスボス級の敵に出会ってしまう。
絶望的な状態で、それを救ってくれるキャラが現れる。
メインヒロインが解決できない課題を別のヒロインを登場させて解決させる。


味方と敵、状況、心情、問題解決能力など

対比はどこにでも作ることができます。


物語の進行度と主人公たちの現状を明確にして対比を意識することで
いまこのプロットには何が必要なのかがわかります。

例えば
朝の通学路で主人公とヒロインがぶつかる
なんていうのはテンプレですが

これは今日転校してきたヒロインと、
『あ、あのときの!』
という状況を作るための伏線なわけです。

これによって主人公は、
何もヒロインの情報を持っていない他のクラスメイトよりも
ヒロインとの距離にアドバンテージを得ることができ、
今後ヒロインと接することの納得感を得られるわけです。

『なんだお前たち知り合いか。じゃあ学校の案内をしてやれ』

と先生が主人公に言ったとしても、なんら不思議には感じません。


このようにシーンを読者に納得させるためには
伏線を使ったほうが、より自然にシーンを進めることができます。

そして伏線を張るためには、
主人公の現状、次のシーンまでに必要なものを明確にしておく必要があります。


これらを明確にして流れるように次に進む、
書いているシーンに納得できるようなプロットを組みましょう。


追記
この近況ノートに対する質問
以前の近況ノートに対する質問
物語を作る上での疑問など

ハマーに答えられる部分は答えますので
コメントはお気軽にどうぞ。


ではでは。

今日はこの辺で。

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