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読者層について考えて書く

みなさんこんにちは。
ハマーです。

さて、今回は。

ライトノベルは誰に向けて書くものなのか。

という話をします。


まぁ基本的に自分が書きたいものを書けていればいいのですが・・・。


それでも、誰が読むのかを意識することで変わることが、自分の中で気づくことがあるかもしれません。



そんな可能性のため、公募勢のハマーの視点からお話します。


多くのライトノベルは10代がターゲット層です。
もちろん20代まではその範囲に入っていたりしますね。
(なんか大人向けラノベレーベルあったな・・・)


では10〜20代の読者がメインのターゲットとなったとき、
自分が書く作品に何ができるのか、という話に移ります。


以前、一般文芸とライトノベルの違いについて話しましたが、
その際に文章の技巧という書き方をしたと思います。

一般文芸のほうが、より文章の技巧を求められるわけですね。

これは文章の技巧を理解しやすい大人がターゲットだからだとハマーは考えます。

もちろん若者が文章の技巧を理解できないという話ではなく、単純に生きている時間が長い方が理解できる人間の母数は多くなるよねということです。

僕は若者のほうが頭が悪いなどとは思ったことないですし、あくまで時間の長さはアドバンテージであるという風に捉えてください。


では話を戻しますが。


10〜20代をターゲットにしたライトノベルに求められるもの、


それはわかりやすさです。


ライトノベルにはわかりやすい文章が求められていると思います。


わかりやすい文章で書かれたそれは、
10〜20代の読者にも想像しやすい物語であると言えます。


我々はすでに作家の側に回ってしまったので忘れがちですが、
一般的に読書が趣味というのはすごいことです。

動画コンテンツが溢れる世の中において、
わざわざ文字だけの小説というものを好んで摂取しているのはすごいことです。

動画コンテンツは情報を一方的に受け取るだけですが、
読書に関しては読者の読解力が問われるからです。


ここで先ほどの話に繋がるわけですが。


読者の読解力が問われるからこそ、
10〜20代をターゲットとしたライトノベルは
わかりやすさ、想像しやすさが求められているのです。


以前コメントでいただいた件ですが
僕がライトノベルはキャラクターコンテンツだと書いたのに対して、
イラストに力を入れているのも納得ですとコメントいただきました。

その通りです。

ライトノベルがイラストに力を入れるのは、
このわかりやすさ、読者の読解力のハードルを下げるためにあるわけです。

絵の情報というのはとても大きく、初見の物語を読む際の読者の助けになります。

シリーズが長く続いている作品や、アニメ化の後から入った読者にはすでに多角的な情報がインプットされた状態なので問題ありませんが、新たな物語を読む際は事前情報がないわけですから、イラストの力はかなり大きいわけですね。

(ライトノベルによっては、最初のカラーページのイラストにキャラの名前があったり、登場人物の紹介ページが設けられている場合もありますよね。


さてさて。


話を戻しますが、
ライトノベルに求められるのはわかりやすい文章です。

もっと言えば想像しやすいシーンです。

簡単な方法としては
1、難しい表現を多用しないこと
2、説明の描写をできるだけ簡潔にすること
3、会話のテンポやシーンの流れを意識すること

ここらへんでしょうか。


さて、少し趣味を交えて紹介したい本があります。
(ライトノベルではないのですが

世の中にはミステリーというジャンルがありますが、
その中に医療ミステリーというものがあります。

医療をテーマにしたミステリーはその内容の専門性が高く、
そして専門性が高いゆえに硬い内容になりがちなイメージがあります。

そんなジャンルの中から今回紹介するのは
知念実希人先生の「天久鷹央シリーズ」です。

ハマーはこのシリーズがかなり好きなんですよね。

医療ミステリーというジャンルにありながら、
かなり読みやすい内容になっています。

知念実希人先生は多くの作品を書いてらっしゃいますが、
一般文芸の中でもかなり読みやすい作品が多い印象です。
(もしよかったら読んでみてください

さて。

ハマーは一般文芸もかなり好きな人間なのですが、
文章は美しいしめちゃくちゃ面白いけど、
やはりライトノベルとは別物(悪い意味ではなく)だなぁと感じます。

余談ですが、少し前に警察小説の新人賞選評を見ていたのです。
そこに書かれていたことが厳しすぎて泣きそうになりましたね。
(一般文芸すごい・・・

ただ、ガガガ文庫のように一般文芸に寄った作品を出版することもあるレーベルもありますので、ライトノベル作家を目指すとしても一般文芸に触れるのはいい経験になるとハマーは思っています。(名作には名作たるゆえんがあるのです

おっと。


そろそろ話が逸れまくりそうなので
今回はここらで終わりにします。


ではでは。
今日はこの辺で。


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