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「明治の初期の小説には終わり鉤括弧がなかった」

庵点〽が鉤括弧のルーツだという説をもっともらしくしているのは、
初期の会話文には終わり鉤括弧がなかったことによります。

二葉亭四迷『浮雲』が明治20-24年頃に出版され、それがデジタル画像として保存されており、国会図書館デジタルコレクションで閲覧することができます。

一部その画像を載せます。

確かに、始め鉤括弧はあっても終わり鉤括弧はありません。
文の途中なら終わり鉤括弧を見ることができるので、終わり鉤括弧という記号がなかったわけではないようです。

こうしたことは書店にならぶ書籍『浮雲』では知ることができない情報です。すべて括弧閉じつきに変えてあるからです。

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