一ヶ月ほど前は薄い緑だった山々の緑は濃くなり、濃い緑色の中にいろんな種類の白い花をつけた木が見られるようになりました。山育ちの私にとって花といえば白、その他の花の色は別の世界から持ってきたものという認識です。
いや、理屈ではいろんな色の花があるのは知ってます。理屈ではね。
山の日陰ではコゴミの葉が我が物顔で開ききっていました。地面から緑の花のように開く姿がそこかしこに見る姿は現実世界とはかけ離れた原子植物の世界のようで不気味ですらあります。
コゴミは食べればそれなりにおいしいのは知っていますが、田舎に住む人で喜んで食べる人は少なく誰も採る者はいません。
しかし、同じ山菜でもワラビの競争率はとても激しく、見つけ次第食卓行きの運命にあります。
ああ、ワラビが食いたい。今日はそんな一日でした。