日々PV数が増えていて、ありがたい話です。特に昨日は、Twitterでフォロワーの多い友人が取り上げてくれた効果か、二割増しでPVが増えていました。かたじけない。
④作中の言語について
異世界ですから当然、作中の人物たちは異世界の言語で話していますし、主人公の語りも言うなれば異世界語を翻訳したものです。
その“翻訳”の過程では、そのまま書くと解説が必要になってしまう異世界独特の言い回しは、現代日本で通じる諺・慣用句・故事成語に置き換えていると思って読んでください。
いや、いま執筆中のずっと先の部分で『隠し球』って表現が出てきて、『あ、これ野球が存在しないと出てこない言葉だな』と思ったもので。
多分、野球そのものではないけれど『隠し球』が慣用句になるようなスポーツか故事が、異世界にも存在するのでしょう。
まあそんなこと言いだしたら、4話でマルグリットが『乾坤一擲』とか言ってますけどね。項羽と劉邦はあの世界にいないでしょう。
どうしても気になる表現があったら、初代勇者が伝えたのだと思ってください。
だいたい初代勇者のせいです。
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英語というかカタカナ語についても、こだわりなく使うようにしています。
同じく4話で出てきた『エキセントリック』という表現は『奇矯』と訳しても良いんだけれど、この場面では前者の方がしっくりくるなあ……と判断しました。
ゲームっぽい単語、『パーティ』『ソロ』『リーダー』などは敢えてカタカナにしています。
レオタード、ミニスカート、ベビードールといった服飾系の用語は初代勇者の伝えたものです。
まあ困ったときは初代(略)。
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なお作中の英語は一応、魔術のために開発された古代言語、ということになっています。
かっこつけて会話にやたら横文字を混ぜる人は、異世界では古代文明かぶれということです。
「エビデンスがアサインされたジャストアイディアならアグリーですよ」なんて物言いは、普通に会話の最中に「しるし宛て行ひし心のすさびならば同(どう)じけり」とか言いだすようなものなわけですね。
いとをかし。