小説を書き始めて3年目、同人誌経験皆無な葛西です、こんにちは。
そんな初心者ペーペーでもうっかり自分の作品を商品にして世界を相手に商売ができるという、現在はなかなかに C to C Service システムが便利になってきています。
一方で個人が作成する"商品"が溢れると、市場は商品により付加価値を求めるようになってきます。
なんのこっちゃい( ゚ω゚)
小説が分かりやすいですね。
Kindle出版等の電子出版を経験された方は分かるかと思いますが、テキストだけでは売ることができないんです。表紙をつけ、中にイラストを入れて、(あとおまけ短編など)そうしてようやく商品を買ってもらう機会が生じるわけです。
どうしろってんだ、こっちは絵が描けねぇから小説書いてるんだよ!( ゚ω゚)
というご意見、ごもっともです。
今は絵師さんもたくさんwebに作品を発表していて、そんな絵師さんから絵を買う、という手段が無難且つクオリティの高いものが得られる確実な手段です。
スキルにはそれに応じた対価が支払わなければなりません( ゚ω゚)
が、それでも、そんな金ねぇよ!というご意見、ごもっともです。
どうするか。……その程度のスキルは小中高の図工・美術の授業で身に付いているはずでは? などという教育者視点のダメ出しは、この際、押し入れに放り込んでおきましょう。
そこで登場するのか、チャラリラリン、AIによる自動画像作成です。
ちょっと前からSNSなどで話題に上がっているDreamというwebアプリは、テキストで要素を入力し、仕上がりのイメージを指定するとそれだけで画像を作成してくれます。
添付画像がその具体例です。
「竜」と「月」という単語を入れて、「fantasy」というイメージを指定しました。けっこういい感じの本格ファンタジーな画像ですよね。
現在Dreamは作成された画像の著作権をアプリの使用者には許諾していません。
作成された画像はすべてDreamのもの、ということで、ま、WOMBOのDeep Learningに楽しみながら協力している、という感じでしょうか。
ですので商業利用は不可です。
もちろんお金を払えば、自分がAIに作らせた作品の著作権をDreamから買い取ることができるので、自由に商品として(小説の表紙に利用し)売ることも可能です
繰り返しますが、スキルにはそれに応じた対価が支払わなければなりません( ゚ω゚)
勝手に人様が作ったものを流用するのはパクリです。剽窃や盗用です。
自分のスキル不足、能力の欠如を他人の作品でごまかそうというのは、創作者とは呼べません。人間面した蟯虫が妥当な表現かと。
おっと、うっかり本音が漏れましたね( ゚ω゚)テヘッ♡
気を取り直して、けれど今後このようなサービスが多くなってきたら、著作権の価格は下がっていくか、あるいはアプリ自体に価格がついて販売されることになるでしょう。
小説書きには、テキストを書くだけでなく物語のコンテンツ全体をプロデュースする能力が求められていくようになるのかなと、そんなことも思ったりします。
私はそれをとても楽しみにしています!
全部自分で作るのもいいですが、スキルを持った人たちとコンテンツを共有して作品を作り上げていくというのは、情報手段が発達した現在だからこそできることでしょう。ワクワクしますよね!
それからAIについて、少々誤解のある言説が出回っているようです。
AIというのは「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」(wiki)であって、AIが算出したデータを人間が使うことで初めて機能します。
新しい言葉だからだと思考停止して「AIがぜんぶやってくれるんだよね」「AIにまかせればいいんじゃない?」という言葉を騙る人がおりますが、それは完全に情報に淘汰された言動です。
今回ご紹介したAIで画像を作る技術も、一度試していただければ分かりますが、使う人間側にスキルが要求されます。また、作成した画像をどう活用するのか、それを考えるのは使う人間側です。
AIは人間の上位互換の知能ではなく、人間が自らの知能をより発展させるツールに過ぎません。
現在はAIを筆頭に様々な技術が発展し、しかも我々がそこそこ簡単にリーチできるという大変面白い状況なのです。
情報を正しく理解しながら、視野を広げ、脳ミソを柔らかくし、自分の可能性を広げる技術を常に取り込む気概を持ち続けましょう!