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取材ノート:「翠雨の水紋」(27)芝の陰間茶屋

『翠雨』第6章に用いた時代考証資料はこちらです(゚ω゚)

出典は「岡場所考」といい、幕末期に石塚豊芥子:職業コピーライター(https://www.ndl.go.jp/zoshoin/collection/02.html)という方が書いた江戸の風俗店のガイド本になっております。

どの町の何という店にはこんな女の子がいるよ!っていう情報盛りだくさん。カラーで。店や地域の特色もユーザー目線で親切に紹介されてます!
……今だと歌舞伎町の無料案内所に置かれているゲフン

ちゃんと男色のページもある辺り、江戸の風俗の懐の深さが伺えます。

一、蔭町
一、湯島天神
一、芝神明
一、南八丁堀神田塗師町代地

などなどあって、これらが幕末期に陰間茶屋があったところ。なんと市ヶ谷にもあったらしいですね。

男色文化は元禄期がピークで、幕末期にはむしろ廃れていたのですが、明治維新後、本場薩摩から九州男児が上京してきたために、またブームが再燃したそうです。
薩摩の男色文化は有名ですよね!(゚ω゚)

……今も某二丁目には九州男児という老舗ゲイバーがあり、QUEENのフレディが日本公演の度に訪れたという伝説がございます。

ともかく、『翠雨』では芝神明のあたりで主に修之輔がわやわやしております(゚ω゚)ヨロシク←?

……この話題に関連して、作中では堺町葺屋町を猿若町と表記していますが、どうしようかな、と考え中です。自己満ですが。

*資料は国立国会図書館デジタルコレクションから引用しています。
岡場所考. [2] https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2554873?tocOpened=1

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