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第5章……大丈夫かな?

寅衛門「え~、相変わらずの捻挫グルグル巻き作者ですが、明日から『翠雨の水紋』は新章に入ります」
寅吉「写真は使用する参考文献(書籍の部)ですね。……全部読み終わったんですかね」
寅衛門「……いや、まだらしい」
寅吉「原著論文は、さすがに読み終わったとは聞いておりますなあ」
寅衛門「で、これほど読んでおいて、これも相変わらず、本編に使用するのは3千字程度」
寅吉「第5章はどのくらいの長さになりそうなんですか?」
寅衛門「4万字~5万字」
寅吉「……1割以下、か」

寅衛門「いや、本に書いてあることそのままを書くわけじゃないからな。本に書いてある考え方をインプットした作者が構成する物語、というところに意味があるんだぞ」
寅吉「確かに。豆知識が欲しくて小説は読まないですね。豆知識であっても、それ専門の本の方が面白いし、知識として確実だし」
寅衛門「作者の日本史知識のベースは山川出版『詳説日本史B』」
寅吉「高校の教科書っスね。センター試験対応でしたっけ」
寅衛門「……センター試験、なくなったからな。若者と話すときには気を付けろよ」
寅吉「ええっ?!?!?!?!」
*2021年1月より大学入学共通テストが実施されています。

寅衛門「……それで、最大の難関がやはり国家神道への道筋だ」
寅吉「ん?それは帝国政府の瓦解と共に第二次世界大戦後に解体されたんじゃないですか?」
寅衛門「ん~、どうやら話はそう簡単ではない」
寅吉「その辺りを噛み砕いて物語にしていくのが『千鳥シリーズ』ですよね。まあBLなんですけど。で、難関ってなんですか?」
寅衛門「天照大神っておるやん」
寅吉「ああ、おられますなあ」
寅衛門「江戸時代の天照大神って、男神だったんだぞ」
寅吉「……え?何それ、さらっとヤバくないですか。なんで、なにがどうして今のように?」
寅衛門「それが国家神道を成立させるにあたって、明治政府がいろいろいじったんだよ、この国の神話を」
寅吉「……え」
寅衛門「いちばんえらいやっちゃな操作が、国家神道を成立させる時、キリスト教の骨格をそのまま移植しようとしたという」
寅吉「それで天照大神が女神になってしまったんですか?ジーザス!」

寅衛門「そもそも天照大神はどちらにもなりうる神だったんだよ。だって神だぜ?」
寅吉「なんか眉唾な説な気がしますが、その事実を文献調査で明らかにしながら新章をすすめるわけですか。大変じゃないですか」
寅衛門「いや、『翠雨』ではそのイントロだけだ。『翠雨』の次の『海鷹の翼』で、作者の調査軌跡をなぞることになる」

寅吉「『海鷹』では経済の内容も入ってくるんですよね?羽代藩は『風浪』以降、社員持ち株会社形式で藩を運営していて、作者、藩主のむちゃぶりが効く封建制度バンザイ!などと叫んでましたが」
寅衛門「明治維新の変化を、経済と宗教の視点に絞って語るのが『海鷹』」
寅吉「頭が痛くなる組み合わせですね」
寅衛門「案外そうでもない」
寅吉「マジですか」
寅衛門「……と思う。たぶん。そうなんじゃないかな。そうだったらいいな」
寅吉「関白宣言かよ」

寅衛門「で、その『海鷹』にいたる傾斜も次章から始まる」
寅吉「伏線、と呼ぶには大がかりすぎる仕掛けじゃないですか」
寅衛門「不安だ……」
寅吉「本当に……」

がんばります!(`・ω・´)シャキーン
4万字中、8千字が濡れ場です!

*数字は開発時のものです。リリース時には変更されることがありますので、予めご了承ください。

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