ふひー。なんとか、全5作品、書ききりました。
それぞれの書いたことへの感想を気ままに書こうと思います。
なので、それぞれの作品のネタバレも含まれますので、読んだ方、もしくは、ネタバレを気にされない方はこのまま読み進めてください。
第一テーマ「四年に一度」
書いた作品「四年に一度の大決戦!!」
着想は、
「うるう年が誕生日の人っているよねー」→「4年に1回だけダメージが通るドラゴンを倒す壮大な物語にしようかな」→「叫び声が誕生日おめでとうって言ってるってどう?」→どうなるかわからないけど書き進めてみよう→完成
大体、テーマから書きたい内容を何個か決めて、それを順番に配置して、肉付けして、あとは物語が面白い方向(あくまで筆者にとって書きやすい、面白いと思う方向)に転がってってくれます。とりあえず書いてみると、この設定は変えて、こういうことにしといた方が伏線っぽくなるなー、とか、この設定、この方向性だとのちのち矛盾するから、なかったことにしよう、みたいな感じで、全然当初思ったことと違う展開になることが多いです。それが面白いから書いているところもあります。
特にこういう、他からテーマを投げかけられて、自分に特に強いこだわりがない分、好きに書ける今回のような機会は楽しかったです。
こだわりがない分、制約がないというか……、「こうこうこういう展開に持ってきたい!」というこだわりがないので、設定に無理が生じたらごっそり無くして単純でわかりやすい設定にすぐに方向転換できて、ストレスがあまりなかったですね。
実は息子が、魔物であることを隠してたという設定は、最後の最後におもいついて、今までそうであったかのように書き加えました。最初は本当に、ただのうるう年生まれの子供だったので。いやー、書いてみるものだなあ。
第二テーマ「最高の祭り」
書いた作品「『最高の祭り』殺人事件」
自分はテーマをあまり深読みせずに、そのままの文字列で使った方が、テーマに縛られて書きました感が出て好きなので、なるべく『最高の祭り』という文字のまま使いたいと思ってました。
昔はイベントごとのたびに替え歌を作っていて、元の歌詞をなるべく変えないで、でも意味が違って伝わるようにする、というのが一種の美学でしたね。
同音異義語とか、そういうので遊ぶのが好きなんです。
しかし、最高は再考だし、採鉱で細孔なので、サイコウという言葉はまぁ、結構遊びがいのある言葉なんですよ。
どうしようかなぁ、と思って、なんとなく「サイコウ」に1文字加えて、違う言葉にしようと思いつきました。
ダイイングメッセージモノで、最後までかけずに力尽きたというのは鉄板中の鉄板ですよね。
で、いろいろ探して、しっくりきたのが、「最後尾」でした。
あとは、それをどういう物語にして、面白くできるか、考えて、あのストーリーになりました。
投稿時間を遅くして、自分を犯人に仕立て上げようと思いついたのは、やっぱり最後まで書いてからです。そういえば、投稿時間の早い人は何かの賞をもらえるんだったっけなー。せっかく髭宮と小早川シリーズは、メタもバカミスもなんでもありな設定なので、どうせならカクヨム誕生祭自体も入れ込んじゃおうかな! って。
結果的に話もうまい感じでまとめられたので、好きな作品の一つになりました。
第三テーマ「Uターン」
書いた作品「ジェンガドミノばらばら殺人事件」
タイトルはおどろおどろしい感じですが、実際ばらばらなのはジェンガとドミノなので、全然血みどろではない事件です。
Uターン、というか、中だるみですね。この作品は前回と違って、なーーーーーんも考えずに考えました(矛盾)
ちょうど冒頭でさらっと時系列の話だしたので、これは前作の前の話にしちゃって、髭宮が「最後尾」に気づいたことへの伏線にしようと思ったんです。
なぜなら、作者的に、髭宮がダイイングメッセージの謎をばばっと当てたことに対して、「え、髭宮頭よすぎない? もうちょっと迷ったり、違う回答したり、間違えたり、あほするのが君でしょ?」と思ったんです。短編だから、回り道する文字数がないのは仕方ないとはいえ、もっと髭宮と小早川は本編では回り道するのがデフォルトのキャラクターなので、今作まるまる1作品を使って、「実はここで失敗していたから、髭宮は『最高の祭り』殺人事件でばばっと謎が解けたんだよ。でも、本当はジェンガドミノばらばら殺人事件のときの、こいつが本当の髭宮なんだよ!! と言いたかっただけの物語です。解決している時の方が少ないくらいのキャラクターなんです。
ただ、作者がまじめなので、ちょっと気を抜くと、髭宮たちもシリアスな作品になってしまいます。きをつけなければ。その戒めも兼ねて、かなり適当に書きました。
これで髭宮のイメージを元に戻すことができたのではないかと思います。
第四テーマ「拡散する種」
書いた作品「鞘元透ノ心の心算絡操帖」
「花粉症」みたいなテーマくるかな~って考えてはいたんです。それ用に、ファンタジーで考えていたネタがあったんです。もう忘れましたけど。
テーマを聞いて、『拡散』→『角さん』ってダジャレを思い浮かんで、あー、ファンタジーとミステリーだけ書いてたらいつも通りだもんなー。違うジャンルも書いてみた方がいいよなーと思って、そのネタだけで挑みました。
終わりは「おあとがよろしいようで」で終わりたかった。終わりも決定。
あとは中身をどうするか。
「おあとがよろしいようで」というのは、落語をイメージしていたので、ナレーションは落語家さんが話しているみたいにしたかったので、それをイメージしています。アニメのシャーロック(でしたっけ?)が落語で話す感じをイメージして、あとはどんな内容にするかなー。
くしゃみで種が拡散して、障子紙に種がついて、あとあと芽吹くってとこを思いついて、それに合わせる形で、「なんかいい植物ないかな~」「でもって、それが江戸時代に何かの薬になってないかな~」って検索してその植物になりました。完全なる後付け。運がよかった。
あとは、角さんだけだと勘のいいひと(あと筆者と同じ感性の人)は「拡散」との言葉遊びにきづいてしまうだろうな~いやだな~ということで、角さんを隠さんために、助さんとか読造(カクヨムっぽくして)を入れてごまかしました。
ごまかせてたら、してやったり。
歴史モノ、書いてて楽しかったので、シリーズ化できるようにしときました。
何か思いついたら続き書くかもです。
作中に登場している、姫様の濡れ衣を助ける話はもう考えてあるのですが、もうちょっと寝かせといた方が味が出ると思うので、まだ書きません。
第五テーマ「どんでん返し」
書いた作品「どんでん返しが起こらない一日」
最初は上から読んでると普通の文章だけど~みたいなやつを書こうとは思ったんですが、一朝一夕で思いつく類の文じゃなかったんですよね。完成度も低くなるし、これは今度書こうということで、違うストーリーにシフトしました。
何かと何かが交換してって、いろんな人が巻き込まれて、最後なんだかんだ良い感じに収まるという物語をかんがえついて、それを登場人物を順番に箇条書きにして、あとはそれに肉付けをする感じ。完全に「とりあえず書いてみる作戦」です。最後の終わり方、少女の恋模様。学級委員長の活躍と裏エンドは完全に後付けです。最初から考えてなどいなかった。最後に出てくる人も、あそこまで書いて初めて「あ、こういうことしたら面白そう」って書き加えてみただけです。
指がうごくというか、筆が進むというか、楽しく書けました。これも、同音異義語で遊んだ結果ですね。もうちょっとうまいこと遊べたら、とも思いましたが、それはまた別の物語で、時間のある時に遊んでみます。
結果的に、SFっぽくなったので、ジャンルはSFにしちゃいました。
今まで書いたことのないジャンルをまた一つ書くことができたので、楽しかったです。
と、書いたことに対するあとがきは以上です。
まとめると、達成感、充実感、満足、です。
で、次は、カクヨムですからね。
読んだこと、に対するあとがきです。
今までそんなに他の人の作品を読むってことをしてこなかったんですが、自分と同じようにテーマからネタを想像してがんばってる人を見るのって、なんだか楽しいですね。
前々から書いてたものに、ちょっと足して完成させるって人も中にはいるみたいですがそういう人のは今この企画中に読みたい物語ではないので、後でいいかなーと飛ばしたりしてましたが。
章管理とか、コメントとか、評価とか、使ったことなかったし、よく知らなかったので、これを機に思ったこと、良かったと思った作品は感想をきちんと残しておきたいなと思いました。顔が見えないのだから、良いと思った作品には恥ずかしがらずに伝えたいな、と思いました。
実は、恥ずかしがって、まだコメントやら評価やらしてない作品があるので、後日、思いのたけをぶつけたいと思います。
これからも興味のある作品は読んでいきたいなと思いました。
それが、自分自身への作品への糧にもなるなぁ、と思いました。
長くなりました(ほんとに)
参加してみて、よかったです。
これを機に、また色んなジャンルを書いてみたいと思いました。
(前述の「花粉症」の話は、ファンタジーじゃなくてホラーでした。思い出した)
書きたい物語はまだ埋もれるほどあるので、ぼちぼち書き進めていきたいと思います。
ゲームブック作りは、以前書いていた2作品は、公開するサイトを決めかねているので、保留。まずは、カクヨムにて、文字だけで表現できるゲームブック作りを進めています。
今年中に完成したらいいなぁ、と思っていますので、気長にお待ちください。
おそらく、かなり壮大なものになりますので、普通にプレイしても一か月くらい楽しめるんじゃないかな、と思います。やばいやつ。
では、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
KACの短編を呼んでくれた方も、ありがとうです。
ではでは。