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主張と、小説

色々、政治的な面で言いたいことがあるせいで、つい作品内に入れ込みたくなります。っていうか、入り込んできては、消してます。

私が小説で書きたいのは、主張ではなくて、「感情」なのです。
感情を書きたいのであって、私の作ったキャラに、無理に私の主張を人形のように言わせたいわけではない……。
素晴らしい人間が書きたいのでもなくて、人間を書きたい。間違った考えをする人間だって書きたいのです。
そういう意味で「ペット・セメタリ―」という映画がめちゃ好きだったりします。あの悲しい人間らしさは、ほんとにもう、素晴らしいです。

なのに、同性婚のこと、個人の権利のこと、反戦のこと、表現の自由に関すること、最近の色々なことにモヤモヤしているせいで、入り込むんです。文に。

小林多喜二の「蟹工船」が私は好きですし、昔から、小説にはそういった「主張の表明」であったり、「啓蒙」であったりする側面があって、その側面を大切にしたい、そういう作家さんをリスペクトしたい気持ちがあります。

なのですが、いつものただのガールズラブコメに、機の熟していない、熟考されていないものが入り込むのは嫌だなと。
書くなら別の話で書きたい。

実際に今回のモヤモヤに関しては別の話で準備しはじめています。それを「主張を表現する道具」ではなくて、「ただの人間の話」として、いつか誰かに読んでもらえたら一番嬉しいと思っていて。だから、いつも書いているものには入れ込まないように気を付けようと思いました。

今月は、書いては消し……というのが非常に多いです。

楽しく書きたいなぁ。
ほんとうにただ「こいつあほだろ!」ってキャラを書きたいのに!

2件のコメント

  • こんにちは。
    銀色さんの仰っていること、分かる気がします。私も言いたいことを作品にのせることが多いですから。だから短編が多くなってるのかも知れません。そのほうが作品に一つのテーマを持たせやすいので。
  • さくらさん
    こんにちは! そうですね。一つのものになんでもかんでも詰め込むのは、テーマがぼやけそうですよね。短編をたくさん書いて、一つ一つを大切にするの、いいですね。
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