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転んでもただでは起きないもんね

新年早々、色々なパソコンのデータを夫に消去されてしまった、銀色小鳩です。

がっかりしながら家に帰って来た、夕方。めずらしく夫が家でパソコンに向かっていました。夫が、一万円もする復元ソフトを買ってきて、いろいろ頑張ろうとしてくれていたのです。

復元ソフトで復活した数種類のファイルは、数字だけで、タイトルが何だかわかりません。中身も想像できません。

文字化けしてないファイルを、夫が、プレビューしたりしながら、無事そうなのもいくつかある、脚本ぽいのもあった、と教えてくれたんです。

ワードの文書は、わりと残っているようです。プレビューすると、わかります。
お小遣いから一万円も出して、仕事から早く帰ってきてまで……愛をかんじます。

問題は、あれですよ。

小説、「虫」の、問題の「果実13」。セルフレイティングつけてる原因になってるヤツですね(まぁ、虫4もアレですけど)

私は、ワードにコピペして、できるだけマイルドな表現になるように、推敲してたわけです。それ、残っている、はずです。

……見たよね? あれ、絶対見たよね?

聞きました。
「お子様むけじゃないやつ、あるの、見たよね……」と。

「見たねぇ」、となんともほんわかした雰囲気の返事が返ってきました。

百合小説をネットに投稿していること自体は、夫は知っています。「ちょっとだけお子様むけじゃないシーンを書くかもしれないから、その時のために、昔アダルトカテゴリでホームページを作っていた」ことも伝えてあります。

ケータイのヤバいほうのお気に入り画面を開いたまま、うっかり渡してしまったことがあった時に、ヤバいのが、もう色々とばれているので、お互いファーストダメージではないのです。大した驚きはなかったようです。

付き合う前にカムアウトもしてますし、そもそも、財布なくすぐらい抜けている私が、パソコンに詳しすぎる夫に、隠しおおせるはずもないので、あまり隠してはいません。積極的に見せはしないけど。

「ひかないの?」
「ひかないねぇ」
「(あのヤバイ)携帯の中身みえちゃったときって、どう思ったの?」
「ああこの人、人のこと言えないぐらい、変態だなって」

……だ、そうです。ち~ん。私の虚像よ、安らかに眠りたまえ。

一応、夫にも、「誰かが読んでいると思うと書けなくなるので云々」は言ってあるので、「みえちゃった」という表現にとどめてくれていて、私は頭の中で「読み続けてまではいないはず」と無理やり思い込むことで、心の安定を保っております。

が、この、「変なものを書いてるのを、相方に見られているかもしれない」というシチュエーションがね。
なかなかツボにはまったので、小説にすることにしました。

書くつもりのなかった新作を、後悔しながら公開いたします。

「小説書きさんと、ふたり」
https://kakuyomu.jp/works/16816927859768365210

性指向が女性であることをお互いに隠しているルームメイト同士の、百合です。
一方はルームメイトとの関係を、勝手に百合妄想してフィクションとして小説に投稿し、一方は読者としてルームメイトとの関係を妄想しながら、読みます。
二人は同じ小説投稿サイトで、書く側、読む側として関係していて、混乱していきます。

新年のゴタゴタから着想を得たものなので、書き貯めがありません。
スローペースの更新になります。

よろしければご覧ください。

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