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弁当屋騒動

200円弁当など、安さと量に定評のある24時間営業の弁当屋「キッチンDIVE」(東京・亀戸)で、来店した男性2人組が店員を怒鳴ったり、硬貨を投げつけたりする動画が話題だ。(弁護士ドットコム)

ふたつの視点があると思う。

ひとつは、酔っ払っていたとはいえ、弁当屋さんの店員に暴言を吐いたのは「けしからん」ということ。ニュースでわたしも見ましたが、非常に不愉快でこの二人組には嫌悪感をもよおしました。

様子がネットに晒され、ニュースで取り上げられた二人組の片割れが、お店に謝罪にきたそうですがお店側の毅然とした対応に溜飲が下がる思いがします。

もうひとつは、SNSによる「晒し」の功罪です。たしかに暴言はあったのですが、ネットに晒されると社会的地位のある人や信用を大切にす仕事の人には大変なダメージです。お店側はその辺りをわきまえた上でSNSに晒したのでしょう。

ある種、私人による処刑(リンチ)です。許しがたい侮辱であることは間違いありませんが、加害者側のダメージは被害者よりも大きいかもしれません。酔っ払い、気が大きくなって威勢が良いことを言ってしまう――ここまでひどくはなくても、心当たりのある人は、私だけではないはず。

社会的格差や、それを巡る意識の変化。防犯カメラの爆発的な普及。SNSによる憎悪の感情の拡散――。殺伐とした現代社会の断面がこのニュースには現れていると思います。

2件のコメント

  • 晒される側は確かに悪いとは思います。

    ただ、自分も以前から、晒すという行為には疑問を抱いております。
    自らが正義をおこなっているという快感に酔っている結果ではないか?
    やり過ぎている行為になってはいないか?ということです。

    晒すということで、個人が無責任に踏み込める領域を侵してはいないかと。

    少し考えてみたいことですね。
    コメント失礼いたしましたm(_ _)m
  • ありがとうございます。

    わたしも店長さんと同じ立場なら、防カメ映像を晒したと思うんですね。怒りを共有してほしい。そういう気持ちに突き動かされるというか。

    悪意の伝播力は、善意のそれよりずっと強い。

    その力を正しく扱うのは、とても難しいと思いますね。
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