ひー、重い話が続き、すみません。
ハダルクはイクメンだし、グウィナにとってはいいパートナーですが、それがすべての顔ではないということを書きたくてこういう話になりました。
本編でいうと、このへんの話です:
「4 ハダルク、古竜との出会いについてナイムに語る(1)」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889979628/episodes/1177354054892139510といっても、これもサイドストーリーの扱いではあるんですが……。
さらにいえば4部冒頭の結婚式あたりにも、ハダルクの元妻サーレンのことが出てきます。
このときのやりとりを見てもらうと、デイとハダルクの夫婦観の違いがちょっとわかるかもしれません。デイにとっては、つがいの誓いは永遠のものなのですが、ハダルクは「自分で立てた誓いを守れなかった」という負い目があるのです。男二人の価値観の違いは年齢差だけのものではなく、むしろデイが特殊なのでしょう。
いくら長命と美貌をもつとはいえ、ほとんどの竜族にとって愛情は移ろいゆくものです。デイはそこが揺らがない点が、ある種、ヒーロー的な部分かもしれません。(フィルにもそういう面はありますが)
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おまけはデイの5~7部あたりのイメージイラストです。