異次元彼女 最終章『つながり NEXUS』挿絵

「……なんだお前、そりゃ」
 剣次が何か言いかけた時、アンゲリカが思い出したようにポツリと、
「そうだ。剣次サン。ストレートロングってどう思います?」
「あ? そうだな日本人形か貞子みたいで気色悪いかな」
「ですよね――っ!」
 そこから話題はとりとめもない雑談へと逸れて行く。
 二人が映る夜の車窓。幾つもの明かりが過ぎ去っていく。
 ――――そのどれもが、自らの照らし出す世界を抱えながら。

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