地面が鳴動し転びかける二人。直後、周囲が暗くなる。
宙を舞う小石や瓦礫、城塞の欠片が、輝きを放ちながら天空の一点で集結し、集まり凝固し固まって、人の姿を形作る。
「光が集まって……巨人になっていく……」
透き通る鉱石が集まってできた巨人の体は、磨いたガラスのような光沢があった。手足や胸板はアスリートのように筋骨隆々としていながらも異様な長さがある。肋骨の内側では、松明のように虹色の光が灯り、内側から全身を輝かせていた。
「【 】」
巨人は名状しがたい声を発すると黒峰たちをまたいで歩き出した。
「驚いた。動くのか?」
「そら動くでしょ知らんけど」
クリスタルの巨人に困惑しているのは黒峰たちだけではない。
彼らの目の前で争い合う二体の怪獣も揃って巨人の方を向いた。