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需要ゼロの小説を書きたい。

あらすじ。

イザーク・ヴィルヘルム・ヴァレンシュタインは先代ヴィルヘルム・ヴァレンシュタインであった『仮面王』の嫡子として産まれた。
だが、彼は決して最初から栄達の道を歩んでいたわけではない。
政略結婚であった彼の両親は不仲であり、『仮面王』は外に女と庶子フランツを作っていた。
それだけなら、まだイザークも彼の母親も耐えられたであろう。
しかし『仮面王』はこの二人にのめり込んだ挙げ句、イザークを廃嫡してフランツを嫡子にしようとした。
勿論、大反対したイザークの母方の一族は『仮面王』の手により皆殺しにされ、母親はあっという間に衰弱して亡くなってしまう。
庇護者無き孤独なイザークの生き地獄が始まった。
この時イザークは一四才、士官学校に優秀な成績で入学したばかりであった。
そこにフランツが『仮面王』の推薦で入ってきたため、彼の学校生活も生き地獄に変わる。
ついに一八才の時にイザークは学校の四階から飛び降り自殺を試みるが、生来頑丈な体であったため、未遂に終わってしまう。
死に損ない、とフランツらに嘲られた彼は逃げるように士官学校を止めて、陸軍に入ったが、いきなり最前線に飛ばされた。『仮面王』が背後で動いていた。
だが、逆にここでイザークこそがヴィルヘルム・ヴァレンシュタインに相応しい事が証明されたのである。
彼は一兵卒からめきめきと頭角を表した。最初は『新兵の癖にとんでもない狙撃手だ』と言う評価であった。アイツの狙撃銃の射程距離に入った敵兵は皆殺しだ、と驚かれたのである。彼は昇進した。次の評価は、『アイツはA.D.だ』であった。彼は敵軍の動きをまるで予言者のように予測し、その的中率たるや恐ろしいものであったからである。彼は昇進した。最初は若造の癖にと彼を馬鹿にしていた麾下部隊も、瞬く間に彼に心酔した。この男に付いて行けば勝てる。そのジンクスが生まれた。彼は昇進した。彼の噂を聞きつけた陸軍基地の参謀の一人になったのである。ここで彼は初めて親友を得た。最初は好敵手、そして友情が芽生えて。
その同じ参謀の一人ヴィラールは、反『仮面王』派閥の聖教機構幹部を家族に持っていたため、イザークの身辺事情も知っていた。
君こそがヴィルヘルム・ヴァレンシュタインに相応しいのに、とヴィラールはよくイザークに愚痴をこぼした。『仮面王』はもはや『仮面王』じゃない、あれはもう『無能王』だ。馬鹿息子のフランツを溺愛し、ヤツに軍隊をオモチャのように指揮させては全滅させている。酷い話だ、酷すぎる話だ。
だがイザークは『仮面王』に母方一族が皆殺しにされたトラウマで、刃向かうことなどとても出来ない。
その内、イザークはヴィラールの親友である売れっ子作家バルドーと、その美しい妹シャルロッテとも知り合いになる。
彼がわずかな恋心をシャルロッテに、シャルロッテもイザークに少しずつ好感を抱き始めた時だった。
『仮面王』が、イザークが聖教機構軍内で出世しつつあり、いずれはフランツの脅威になり得ると知ったのは。
しかしヴィラールが『仮面王』の手先から、咄嗟にイザークを庇い、身代わりになって死ぬ。


 イザーク、ついに噴火。


……と、こんな感じなんですけれどねー。
書いてみたいけれど需要ゼロですからねえ、でも書く。
書きたい物を書きたいように書くのが自分ですからなあ。

それでは。

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