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『浦島太郎に転生したから謎を解明してみるわ』のレビューコメントへの返信 9/20更新

※コメント付きレビューについて、随時更新して返信していきます


8/15
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日本俺TUEEEE昔話、浦島太郎 ―― 山下ひろかず

 浦島太郎の物語をファンタジーの力を使ってハッピーエンドに書き換える話、
 中盤までは作者流の浦島太郎の謎解きが展開され、
 ラストは壮絶なバトル(相手は秘密)で締められています。
 私は誰でも知ってる断片的な内容しか知らないので謎解きについてはコメントできませんが、
 書き換えた結末が良かったかというと、
 私は良かったと思います。
 しかし、あくまでこれは作者様の「一説」なので、
 この作品を読んで自分なりの浦島太郎を描いてみてはいかがでしょう?
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 昔話や童話のアレンジって面白い遊びだと思います。浦島太郎に限らず、思い入れあるいは疑問の多い御伽噺について、考察を巡らせてみると楽しいものです。
 この作品で一種の憑依遊びの流れの類例を提示できたと思いますので、皆様もこの浦島転生の流れで遊んでみれば新発見があるかもしれません。
 書き換えられた結末を良く思ってくれたようで、嬉しいです。


8/15
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予想の斜め上を行っていた。 ―― あっぷるぼんばー

 あー……一言、面白かったです。
 皆が知る『浦島太郎』の物語をここまで魔改造してくれるとは思いませんでした(笑)

 いや、でもここまで弄ってくれると、逆に清々しい。そして、何故だ? 何故だかわからないけど、ちょっぴり感動している自分が居る……

 うん、やっぱりこの一言を送ります。

 面白かったです。
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 魔改造という言葉がまさに当てはまります。なんじゃそりゃあ!という解釈を突き抜けさせて、お話に仕上げました。
 清々しさと面白さと謎の感動を味わってくれて何よりです。
 

8/16
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シン・ウラシマタロウ ―― 天原みかさ

歴史改変IF!(大げさ)

浦島太郎の物語に、ここまで壮大なバックボーンと激しいバトルがあったとは。実は日本が世界に誇る剣と魔法の大ファンタジー?

龍に洗脳された亀と乙姫。亀と言えば甲羅、まさに甲乙つけがたい。
そしてさりげなく入れてきた「鶴」の存在が見事、鶴亀を並べて入れてくることの重要性を理解しています。

そしてやることはしっかりやってる浦島太郎!
よかった、昔話の男でもやはり男は男なのだ。
それに原典だと、どう見ても「生涯で一度も経験しませんでした」で終わっているので、そこが救われたのも大きい。

ユニークな視点で昔話を再解釈、再構成した面白い物語!
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 原典は日本書記にも記されている由緒正しい昔語りなわけですが、現代の方々が親しみやすいように肉付けされました。壮大な陰謀論となっております。ガメラもシェンロンもいたんだよ! 
 鶴亀を目出度いものとして並べ始めたのは浦島太郎が始まりという一説もあります。一時期は神仙思想の影響が残り、死後に浦島は鶴となり、亀となった乙姫と結ばれたという結末の時期もあったそうです。何気ないですが重要な結びつけです。
 ちなみに生物的には頑張っても亀は100年、鶴は50年くらいの寿命だそうです。

 なんだかんだでこの浦島太郎は「英雄、色を好む」を見事に体現していますね。まぁ亀が出たり入ったりするお話なので、これが正しい解釈だと思うのです(feat:「桃太郎と浦島太郎とかぐや姫がクズな会話をするだけ」奏せいやさん)
 やるときはやって、やることもやるのが正しい男の姿なのだ!
 
 ユニークな解釈を面白がってくれて、ありがとうございました!


8/17
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お伽話に、現代アクションのメスが入る! ―― 夜宮あいら

たしかに『日本のお伽話』の代表は、「一寸のチビが鬼を脅かす」や「桃から生まれた小僧が鬼を斃す」やら……ワンアイデアだけで成立させた物語ばかりですよね!
(下克上のテイストに)

現代の流行をくわえるとグンと引き締まりますね!脱帽しました!笑
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 そうなんですよ、昔話って今の創作の水準からすると思いつきの一発ネタばかり! これじゃあ昔話を伝える親御さんが困るじゃないか!
 そこをなんでこうなったんだろー!と細部まで妄想すると、とても楽しいことになります。私の場合は、こんな物語が生まれたわけでございます。

 びっくりして笑ってもらえて嬉しいです。
 
 
8/19
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爽快! 新しい浦島伝説がここに誕生 ―― 彩崎わたる

誰もが馴染みのある浦島太郎を、こうもアクション満載の物語に変えられるなんて……!
発想と展開のもっていきかたが秀逸でした。
登場キャラのステータスが見えたり、亀との黒い(?)会話が楽しかったりと、子ども向けのお伽噺ではなく、少年ジャンプ的な面白さがあります。

もし他の昔話verもあれば、ぜひ読んでみたいと思いました!
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 原作ではバトル要素がないはずの浦島太郎ですが、こちらでは毎回のお話で物理なり精神なりのどちらかでバトルしています。
 何気に毎話事態が動く忙しい話です。謎の発想と怒濤の説明とたたみかける展開!
 
 全然子供向けをやっておらず、その通り少年漫画くらいのレベルのお話ですね。漫画コンテストに応募しても良かったけど、画面映えとかキャラよりも文字の味わいで楽しむ作品な気がしたので、応募しませんでした。
 亀さんとの会話は書いてて楽しかったよ! 亀さんはあくまでビジネスをうまくやりたいだけで、根はそこまで悪い亀でもないのがミソです。
 最後あたりは完全にバトル漫画のノリです。ドラ○ンボールあたりの効果を当てはめて想像してみると楽しいノリですよ!
 
 次のお話のネタが思い浮かばなければ、手慰みに他の昔話でも遊んでみるかもしれません。そのときはお楽しみに!



8/27
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昔話って良いものだね ―― 崎山陽咲

何だか楽しめた。
こんな考えも有るんだなーって言う感じが。
と言うかこれ一種のゲーム攻略だと思うんだけど。
まあ、乙姫のキャラがとても良かったのでめでたしめでたし。
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 確かに昔話ゲームを攻略している感じです。そういう意味では、桃太郎伝説あたりの遊び方に近いものがあると思います。あれはあちこちの昔話の村を物語に合わせて平和に導いていく物語でしたね。 
 乙姫さんは純朴で可愛い子です。教えられたことに忠実なだけで、また憧れの浦島さんが好きすぎるだけで、誰かを利用したり嫌いになったりしない素直な子です。嫁になっても健気に頑張ると思います。リファインして他の小説で生かしても、面白そうな役割を果たせそうですね。
 何はともあれ、めでたしめでたしと感じてもらえて、嬉しいです。


8/28
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求めているのは案外平凡な幸せなのかもしれない ―― 夏野けい

浦島太郎の物語を幸せな結末に導きたい女神と物書きの主人公。逆境は最低限で安心して読めます。
メメント・モリで笑った……。
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 主人公とヒロインが結ばれて幸せに暮らす。求められてるのって、こんな平凡な幸せなのです。過程は(物理的にも)ぶっ飛んだりしていますが、結末はありふれたものになりました。
 もっと逆境になりそうなものですが、今回はうまく回避していましたね。逆境って登場人物が多くないとあまり面白味がないものですから、今回は最低限に留めています。発想の転換を引き立てるためのスパイス的な役割という感じですね。
 メメント・モリは出落ちでもあり、最も客観的に浦島を助けてくれる優秀なサポートです。ただの駄洒落だけど、あのラスボスに死を思わせたりと、なかなか皮肉の利いた御大です。
 レビューありがとうございます。


9/12
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死を想え!……そして、生きよう!自分の物語を! ―― おおさわともかず

 その結末が、例え一流の悲劇だとしても。
 物語の中に、生きとし生けるキャラクター達が幸せに生きていけるなら、それは正しく、例え二流の喜劇になろうとも。

 私は、その結末を望む。

 これでいいと思うし、これがいいと思える真説・浦島太郎。
 タイムリーなら、シン・ウラシマンかな(笑)

 最後はちょっぴり切ない気持ちにさせられたけど、楽しんで読ませてもらいました、ありがとうございます。
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 後味が悪いからこそ語り継がれる物語もありますよね。浦島太郎や鶴の恩返しはその代表格の感もあります。個人的に好きな童話は幸福な王子です。
 確かにこの改変は、物語を悲劇から喜劇へと書き換えましたが、一流から二流へと貶めたのかもしれません。安易なハッピーは安っぽいだけなんやで。

 だから、これは一個人の祈りであり、挑戦であります。
 
 物語の終わりは、ちょっぴり切ないものとなりました。転生ものって結末まで語られないものも多いのですけれども、本来は「行って帰る」物語なので、別れが付き物なのです。
 この筋書きに良し!と言ってくれるのならば幸いです。感想ありがとうございました。 



9/18
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日本昔話と異世界転生のコラボ ―― 荒ヶ崎初爪

 発想が良いと思います。ステータスのくだりが面白かったです。

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 お褒めいただきありがとうございます。
 ステータスはそこそこ小ネタを散りばめたつもりです。読み飛ばしても文章内で重要な点には言及していますが、読んでおくとおっ!と思う要素がある感じです。ステータスの値も参考にしている元ネタがあったりします。
 コラボに喜んでもらえて嬉しいです。他の昔話でも転用できるような、そこそこ汎用性のある筋書になってるかなーと思います。

コメント

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