監督名を聞いた時はちょっと不安にかられたものの、実際に観てみたら杞憂でしたね。面白かったです。
「『シン・ゴジラ』と同じ土俵には立たない」「自分の得意分野で勝負する」等、インタビューで監督自身が語っていた通りで、その選択はクレバーだったと言えるでしょう。
物語自体は伏線も含めて予想通りの展開で意外性はなかったものの、〝欠けたものを取り戻すのが物語の一番基本的な形〟と、かつて発達心理学の内田伸子が実験で立証したものを思わせる構造で、それが王道的な印象を映画に与えたと言えるのではないでしょうか。
しかし、『シン・ゴジラ』『ゴジラ -1.0』と続いて、次にゴジラを撮る監督さんは更にハードルが上がってしまいましたねw