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花見に行った件

10年ぶりくらいで、数人で花見に行きました。
先だって知人に花見に行くむねを告げると、必ずや酒を持って行くように諭されました。
悩んだすえにわたしはそれを退けました。
連れが酒を持ってきていたのですが、浮かれた気分でもなくてそれも辞退しました。

花見とは言いながら、花の雲と呼びうるほどのサクラに遭うことは叶いませんでした。
しかし、サクラの花びらがどこからとも降ってくるのは、真に春たけなわの趣きに適ったものでした。
イヌザクラと言うサクラが咲くらしいと聞いていたのですが、残念ながら発見できませんでした。
主だった収穫は、今春はじめてウグイスの声を聞いたり、同じくモクレン(=シモクレン)を見たりしたことです(ハクモクレンは自宅の近所でよく見ます)。

連れのひとりは植物にかなり詳しく、野草を採って喰ったりしていました。
きっと死を恐れていないのでしょう。
死を恐れない者はつよいようです。

わたしが何となく好きなシダレザクラを見られた点も喜ばしいです。
死ぬまでにウコンザクラ(=アサギザクラ、キザクラ)を見られるかしら。

花見戻りの道中に、春の深まりを告げるようにナノハナ(=アブラナの花)がいくつか咲いているのが印象的でした。

余談ですが、花見の道すがら歌碑や句碑をいくつか見ましたが、まったく良いと思いませんでした。
額田王や松尾芭蕉の歌碑・句碑のないことが惜しまれます。

わたしには写真を撮る習慣がなく、またデータをもらってもいないので、残念ながら写真は上げられません。
不躾をお赦しください。

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