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素朴な疑問3

岩波書店はなぜ内藤鳴雪(1847-1926)の(文庫の)句集を出版しなかったのだろうか?
芥川龍之介(1892-1927)はともかくとして、井月(1822-1887)や永井荷風(1879-1959)の句集よりも先に出版するじゅうぶんな理由があると個人的に考える。

もしもそれがとうの昔に出版されていたとしたら、(近代)俳句が子規(1867-1902)や虚子(1874-1959)のようなものばかりでなく、俳句がもっと多くの(とりわけ年齢層が低めの)ひとに親しまれていたのではないかしら。

(近代)俳句に関心があるひとたちには、子規や虚子より先に、ぜひとも鳴雪の句に触れて欲しいものだと勝手ながら思っている。

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