2023年11月11日現在、くだんの短編集はすでに9巻まで出ているようである。
わたしが時流に乗り遅れがちなことが如実に表れているように思う。
わたしは本編もそれなりの分量を読んでおり、やはりと言って良いか分からないが本命は本編である。
とはいえ、本編ではいわゆる「鬱展開」が長くつづきがちなこともあり、これはこれで息抜きとしての価値があるように思う。
今回は主人公に近しい(主として女性の)人物の露出がだいぶ少なくて、このシリーズのなかではあまりわたし好みではなかった。
ときに、本編は35巻まで出ているらしい。
わたしはライトノベルに通暁しているわけではないが、本編だけで35巻以上出ているシリーズは、両手か下手をすれば片手で数えられるくらいの数しかない気がする。
小説家冥利に尽きそうなものである、とは小説のひとつも書いたことのない人間の能天気な感想だろうか。