自分の好みと願望込みで作品のキャラクターを読み解いていたのかな、と反省させられることがありました。
感想を書くときにはその点を気を付けよう、と思ったのですが、最近その「感想を書く」ということについて考えていまして。
早い話、
作者が求める「感想」というのは、どういうものなのか?
という疑問にぶち当たっているわけです。
「自分の作品を人に読んでもらいたい」と思える段階にいない私には、結構な難問でもあります。
そこで、感想書きます系の企画を覗きに行きました。お手本を求めに。
めまいがしました。
作者が求める「感想」ってこれなのでしょうか?
ストーリーの筋や展開について語ったうえで、この展開や心情、設定に無理がある……みたいな「意見」を欲しているのではないの……?
そして良い点や工夫した点をほめられたいのではないの?
混乱し始めた時、先ほどレビューを投稿したエッセイに出会いました。
『フィンディルの感想』はとても勉強になります。気が付いたら夢中で読み進めていました。
タイトルの通り、読んだことのない作品の感想だったにも関わらず、すごく納得できるんですよ。
私は物語を一本の線で考えることがあるのですが、作者が引いた線のよれた部分をそっと教えてくれるような「感想」なんです。
そして、なぜそう感じたか、言葉を尽くして丁寧に説明されています。この説得力のある説明から、作者の心に響く「特別」な感想になっているのだと思います。
(「フィン感」感覚を自分の中にも培いたい……)
いい「感想」と、その出会いのきっかけとなったエッセイに感謝です。
以上、レビューに書ききれないレビューの裏側の話でした。