「おきつねさま in space」本編中出てきてないおきつねさまの設定とかなんとか。
ちなみに、外見の設定は敢えて決めていません。読んだ人に想像して貰うということで。
・来歴
もと野狐で妖狐。たまに人里に降りて人間を化かしたり、気に入った人間が居ると一緒に住んだりしていたが、ある時ちょっとやりすぎて、旅の化け物みたいに強い術者に敗れて社に縛られる。
その後、紆余曲折あって旧家の氏神として祀られるが、実はその家にはおきつねさまの血が入っていたりするため、たまに「見える」人間が出たりした。
以後上膳据膳ライフを送るが、最終的には本編通り。
・能力
祀られるうちに神っぽいものに変質した存在なので、神さまっぽい能力は基本的に我流。
①狐火
火が出る。妖狐時代の能力であり、現在は弱体化している。可燃物を燃やすのが精一杯。照明用。
②千里眼(仮)「狐の小窓」
遠くが見える。我流で習得した。未来もちょっと見える。未来については「今日いいことがあるかどうか」わかる程度。めっちゃ頑張れば「今年豊作かどうか」くらいはそれなりの的中率でわかる。
但し遠見に関しては10光年くらい先の惑星が見えるなど超高性能。もともとはどうも遠くの景色を見る術らしい。
③実体化
一時的に実体を得る能力。普段は社に縛られているせいで実体はない。めっちゃ疲れる上にやはり社から離れられないので、専ら油あげを食べるために使われている。
この状態でも見えない人には見えない。
④憑依(本編未登場)
社の近くにいる人間に対して使える能力。どちらかといえば感覚ジャックに近い。いちおう社から離れられるが、自分を信仰している人間には憑きやすい等相性があり、使用条件が厳しい。
⑤変化(本編未登場?)
一般的な狐としての変化能力は、社に縛られた影響などで退化してほとんど使えなくなっている(自分の容姿を少し弄る程度)が、実は代わりに幻覚を見せる力を持っている。使うと色々空しくなるとのことで、滅多に使わない。
当初のエンディング案では、全滅した移民船で辛うじて生き残った人間に夢を見せ続けるおきつねさま、というものもあったが、救いがなさすぎるのでボツになった。
⑥ご利益
その他、よくないものを遠ざけたり、運を向けたりと神さまっぽいこともできるが、信仰に依存するのと本人がニュアンスで行っているせいで能力というより機能に近い。そういう「在り方」なのである。
⑦人間体
人と獣を行き来する能力。社にはほぼ人間状態で縛られていた。多分術者がそういうフェチ。
妖狐時代からの能力で、その気になれば人間の子供を産んだりできる。もともと『そういうもの』らしいが、詳細は不明。
最終話で狐耳の子供が出てくるが、誕生経緯などは内緒。
狐の星はショタ狐の狐火暴走で頻繁に火事が起きるらしい。
・蛇足
ブッシャリオン的に言えば、徳エネルギーで構成された情報だけの存在。『ヤーマ』とかがもうちょっと進歩するとこういう存在に手が届くのかもしれない。『冷蔵庫』等、ちょっと見える機械知性が居るのもそうした狭間の時代ゆえ。
本編終了後は狐の星の地表で静かに耳あり人を見守っているが、「これ、地球におった頃とやること変わらんのではないかや?」とたまに悩んでいる。