さて、私の好きな仏像のなかでも観音様と言えばこの如意輪観音菩薩坐像。なかでも、一番好きな実物は奈良は元興寺のものでしょうか。何度も見に行ったものですね。
「如意」とは意のままに智慧や財宝、福徳もたらす如意宝珠という宝の珠のことで、「輪」は悪い教えや煩悩を打ち砕く法輪を指しています。その2つを手に持った観音菩薩ということで如意輪観音と言います。
六観音の1つに数えられ、天界道に迷う人々を救うとされますが、6本の手で六道すべてに救いの手を差し伸べるとも言われていて、智慧、財福、福徳授与、安産、延命のご利益があるとされています。
まあ、だからと言って何と言うこともありませんが、ただ私の好きなものを描いただけと言うものです。欲を言えば光背をもっと描き込みたかったくらいですかね。