今日は私の大好きなお店へ行ってきました。
兵庫県養父市にあるパティスリー・カタシマさんが運営するフレンチレストラン『ラ・リビエール』
ここのお店、そしてシェフとは長い付き合いで、ずっと通っております。わざわざこのお店に行くために兵庫県は養父市まで車を走らせております。もちろん、美味しいものを食べたくて行くのです。
今日は、ランチフルコースです。
【ラ・リビエール】
『ランチフルコース』
○飲み物
『ノンアルコールワイン』《シャルドネ》本日はアルゼンチン産のシャルドネだそうな
○アミューズ
・『グジェール』(チーズを練り込んだシュー生地のようなもの)
○オードブル
『スペイン風アラカルト』
・ソフトシェル甘エビのタルタル(頭は素揚げにして添えてあります)
・帆立の貝柱のロースト 野菜のカクテルソース ブリの燻製添え
・二種のピンチョス(左:インカの目覚めと生タコのアーリオオーリオソース 右:スモークサーモンと赤イカの柚子漬け大根巻き)
○スープ
『トリュフとジロールのポタージュ』 カプチーノ風 フォアグラのフラン(茶碗蒸しやプリンのようなもの)を添えて
○メイン(魚)
『真鯛のアクアパッツァ』 アヒージョ風
○メイン(肉)
『雌鹿の背肉の低温ロースト』 ポワヴラードソース
○デザート
『紅まどんなのカクテル』 グラニテとゼリー添え
○食後の飲み物
『ダージリン』(teej)
○お茶菓子
『シュトーレン』
『二種のカヌレ』(ミント&ライム・ピーチ&クランベリー)
【実食】
さあ、お楽しみですね。
先ず飲み物は車で来ていることもあり、ノンアルコールワインを飲むことにしました。全体的に魚介類が多いので、白ワイン《シャルドネ》です。本日はアルゼンチン産のものだそうな。爽やかな香りとふくよかな味わい、これならどんな料理にも合いそうです。
アミューズのグジェール。チーズを練り込んだシュー生地みたいなものなのですが、適度な塩味とチーズの香ばしい香りが食欲を刺激しまくります!
オードブルはアラカルト!四種類、オードブルは言ってみればお店の顔みたいなものです、コースの始め、ここで挫くとコースの全てが台無しになるのです。つまり、シェフが一番気を使って注力するところです。見ただけで解る気合の入り方!どこから食べようか迷うけど、右から順番に行きましょう!
甘エビのソフトシェルのタルタル!そう聴くだけで美味しいが、食べると本当に美味しい。甘くて優しいタルタルを、添えられたカリカリに香ばしく揚げられた海老の頭部に付けて食べるともう……甘エビのポテンシャルの高さを再確認することになります。旨い(甘い)
帆立の貝柱のローストなんてそのままでも美味しい。パプリカやトマトなどのカクテルソースがかかっておりますが、旨味の塊である貝柱に色鮮やかな味のバリエーションを与えてくれます。そして、そこに添えられたブリの燻製。これは本日入荷した13キロを超えるブリだそうですが、味見用に添えてくれました。脂が乗っていて燻製にすることでブリの持つ香りと旨味を引き出しております。もちろんタタキの様になっていてほぼ生ですので、その鮮度の良い歯ごたえと脂の乗ったプリプリとした食感も最高です。美味しい。
次にスモークサーモンと赤イカの柚子漬け大根巻き。柚子の香りが爽やか!スモークサーモンの旨味と赤イカの歯応えが良い。そこにイクラの塩味が良い塩梅で美味しい。
最後はインカの目覚め(甘いじゃがいも)に生タコのアーリオオーリオソース(ニンニクソース)これ、旨い。甘いインカの目覚めのホクホク食感、生タコのシャキシャキ食感にアーリオオーリオソースが旨味を与えてくれます。もっと食べたいけど、まだまだ後がつかえてますからね。
トリュフとジロールのポタージュスープ、カプチーノ風、フォアグラのフランそえ。フワフワの泡の上にトリュフの粉?とても良い香りがします。スープを一口、、、ジロール茸は杏の様な香りがすることからアンズタケとも呼ばれるのですが、なるほど。ポルチーニ茸より少し甘くてフルーティーな香り。それとトリュフが合わさってとってもふくよかな香りが口いっぱいに広がって、鼻腔を通り抜けてゆきます。うまーい!!かなり希少なキノコなのですが、ふんだんに使われております。そして器の底には私の大好きなフォアグラをフラン、つまりプリンのようにしたものを隠してありました。スープをこんなに美味しくする必要あるの?ってくらいに美味しい!!
そしてメインの魚料理。真鯛のアクアパッツァ、アヒージョ風?どっち?ってなりましたが、食べたら解る。アクアパッツァの様にいろんな食材から旨味が出ていて、アヒージョの様にその旨味が滲み出た出汁が旨い。つまり?このスープにパンを浸して食べろってことだ!!(誰もそんなことは言ってない!)先ず、具を食べていこう。パプリカ旨い。ドライトマト旨い。蕪旨い。ブロッコリー旨い。レンコン旨い。茄子旨い。ズッキーニ旨い。赤イカの耳旨い。マッシュルームうっま!!アサリ旨い!牡蠣旨い!鯛旨い、特に皮の部分が最高に旨い!!もういんじゃね?いや、これからが本番。残ったスープにパンを浸して、そこにバターを添えて口に含む。。。。旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨いうっま──────い!!ずっと食べていたい!!具がなくても良いくらい美味しいけどそれは言えない。
雌鹿の背肉のロースト、ポワヴラードソース。マッシュポテトとヤングコーン、パプリカ、レッドキャベツ、そして肉の横にラ・フランスが添えてあります。先ず柔らかい。そしてクセのない赤身の旨さ。それを引き立てるこのポワヴラードソース。ブラックペッパーのピリリとした辛味がアクセントとなっていい意味でクセのない鹿肉の赤身の風味を引き出します。そしてラ・フランスの甘さが鹿肉の風味を何倍にも押し上げる。めちゃくちゃ旨い。ジビエが苦手な人でもきっと美味しい、そう思える逸品でしょう。美味しい!
本日、何故かデザートが何かを教えてくれませんでしたので、食後の飲み物は無難にダージリンを選びました。ここの紅茶はteej(ティージュ)の茶葉をつかっているので、絶対の信頼が置けます。シェフ自らが淹れてくれました。
そしてこの店専属のパティシエールがやって来て、蓋付きの器を眼の前に置いてニコニコしておりました。私の頭の上は???でございます。「じゃーん!」とこれ見よがしに蓋を開けるパティシエール。「本日は幻のみかん『紅まどんな』が手に入りましたので、是非食べて下さい!」………え?もう一度言って?今なんつった?紅まどんな?どこを探しても見当たらないあの紅まどんな?最高に嬉しいサプライズですね!!一度食べてみたかったんです!!そしてさすが私が絶対の信頼を置くパティシエール。要らない仕事はしない。紅マドンナの本来の美味しさを存分に楽しめるように、そのグラニテとゼリー、底にムースを寄せてあります。食べてみましょう。……。何これ?本当にみかん?プルプルとそれこそゼリーの様な口当たり。繊維質が口の中に見当たらない!ペクチンはどこにいった!?作った人は天才だ。果肉の旨味を邪魔する要素が皆無。天然純粋の果肉を楽しめる。酸味は極小、甘いし濃厚な旨味。愛媛の至宝ですね!!美味しすぎるみかん!!
そしてお茶菓子にこのお店のクリスマス名物シュトーレン。本格派と言うより本物です。他のお店のようにバラけた味や、パサつき、余計なものも入っていない、正真正銘のシュトーレン。香りが良い。風味も最高。味は極上。今年は買えなかったので、とっても嬉しいですね。
そして可愛いひとくちサイズのカヌレ。グルテンフリーのお米で出来たカヌレ。カタシマの新ブランド『片島成好堂』の商品ですね。お茶請けにぴったりですね。
お腹がいっぱいですね。美味しいもので満たされる幸せは何ものにも代えがたい。有り難いことです。たいへん美味しゅうございました。m(_ _)m
明日にでもまた来たい気分ですけど、非常に残念。以前は城崎温泉に行く、行きと帰りに二度寄ったりしておりましたが、城崎温泉に行くことがなくなったので残念ですね。
私の最後の晩餐はこのお店が良いですよ、本当に。
では、長々と失礼しましたm(_ _)m