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⬜︎月◯日

頸から背中に掛けて一滴の水が滴り落ちた。私はそれが無いと自分の生きている心地がしなくなっていた。滴らない汗、減らない脂肪、無くならない痣、増えていく吹き出物。私はこれでもかと訪れる不運の連続に、生きてきても死んでいても同じような呼吸を繰り返した。耳元から首へ肩へ、そしてまた背中へと落ちる。それはまた、私の生きる意味へと繋がっていくのだ。

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