表題の通りで、もう感謝の言葉が思い付かないです。
本当にありがとうございました!
KACというのは、まるっと引用させていただくと、
>運営が公開する創作のお題に基づいて、ユーザーが作品を投稿・閲覧、レビュー投稿することで参加できるカクヨムユーザー全員参加型のキャンペーンです。
>10日間の開催期間中、2日に1回ずつ計5回、運営からお題が出題されます。 参加者は毎回出されるお題をもとに、作品を執筆&公開してください。
>作品投稿方法は、作品本文文字数1200~4000字の作品を書き、キャンペーンタグ(※キャンペーンタグは毎回変わります)をつけて公開するだけ! 1回だけの参加もOK。苦手なお題があったら飛ばしても大丈夫。もちろん全5回の投稿で皆勤賞を狙うのも大歓迎!
お題が二日に一回という短期スパンで掲出されるという事で、皆勤賞狙いで一回目にこの【四年に一度の自由】を投稿させていただいたのだけれど、二回目から既に締め切りの日付を間違えてモチベーションが底を尽きて脱落してしまった。カクヨムコン5に出した長編【文学性の女】を書き終わった余熱みたいなものが脳みそに籠っていて、とてもじゃないけどまともな文章を書く気が起きなかったせいもある。「へー! それで作品賞ですか!! ルーペさんすごいですねぇ!! へぇー!!! はいはいはい!!! よかったですねぇ!!!! 死んで!!!???」みたいな、完璧僕が嫌な奴みたいで申し訳ない。ちょ、ちょっと待って欲しい。待って。待てって。待てつってんだろ!!おねがい!!
だからと言う訳じゃないけれども、僕の今までの作品群に比べると、軽い文体になっているように自分では思える。文字数も2,567文字と少ない。肩肘の力を抜いて、とにかく文体ではなく、お話を書くだけ、あらすじのようにも思える形でストーリーを綴る。だから登場人物の名前もないし、いちいち会話も『◯◯は煙を吐きながら言った』というようなテンプレ的なものもない。「きっと分かってくれるだろう、読者は」と、「分かってくれなくてもまぁ、大筋大丈夫だろう」というような一定の信頼を読者様に置いている感(偉そうだなー、本当に申し訳ない)を大切にしながら書いた。それが作品賞という事で、何となく自分の中で新境地というか、ギチギチに説明しなくてもええんや!っていう、謎の手応えがある。と言っても、講評は無く、何が良かったから『※数値指標にかかわらず、担当が最もオススメしたい1作品』に選ばれたのかは100%僕の想像の内に過ぎない。いや、単に悲しい既婚者の自由の求め方が良かったからだよ!かも知れないし、細かい事をタラタラ書かないで簡潔だったからだよ!かも知れないし、終わり方が不穏でヨシ!だったのかも知れない。
なにしろ、なにしろ本当に作品賞をいただけて途方もなく嬉しい。選んでくれた担当の方にヨックモックあげたい。これからも精進しますので!と是非お伝えしたい。KA・DO・KA・WA!KA・DO・KA・WA!
で、この1万リワードという価値については、正直に言って1万円以上の価値があった。具体的には、奥さんの目の色が変わった事だ。僕の奥さんは僕が書いたものを読まないのだけど、「作品賞もらったんだよ!一万円くらいもらえるんだよ!」って伝えると、ものすごく驚いていた。女性はもう、そういう目に見える価値のあるものに弱過ぎるんじゃないか ──と、一概に十把一絡げにすると、ルーペがネット上で死を迎えるまであと1日になっちゃうので、僕の「奥さんはもう」、と言い直すけれども、そういうのに効果テキメンでした。悲しいなー、事実だけど言い直すと悲しいなー。っていうか、尊敬するキタハラさんが雑誌CDジャーナルで短編を掲載して、樋口さんと対談という歴史的事件? 事柄? があったのだけど、「ほら、キタハラさんが表紙に載ってるよ! カクヨムで書いてた人だよ!」って実物の雑誌を見せながら言うと「すっごーい!!」となった。それまでは僕がキタハラさんの演劇に行くとか、新宿まで飲みに行くとか言うと、そこはかとなく心配そうにしていたのだけど、手のひらクルーである。手のひらクルーザーである。っていうかさー、ホントにさー、と思わないでもないけど、少ないけど金になるなら、という期待が生まれたようなので、前より暖かい目で書く作業を認められたような気がしなくもない。最近全然小説書いてないけど! 前まで「一円にもならんだろ」って素で言われて、言われるたびに無精髭が一ミリ伸びる感じだったからね。あと数ヶ月は大丈夫だろう。
今回、初めて僕の短編に触れていただけた方、お星をいれていただいた方、そして何より、ここまで近況ノートの文章に付き合っていただいた方、本当に読んでいただいてありがとうございました。江戸川台ルーペと申します。気合い入れて書いた小説は直近だと長編17万文字【文学性の女】というものです。カクヨムコン5の中間を通って、結果待ちのまな板の鯉状態です。力作ですので、もし今回の短編がお気に召しましたら、ぜひ興味本位にでも、物珍しさでも、何でもいいのでお目通しいただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【文学性の女】
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054888588759そして、今回の短編がつまらないと思った方、ここまで読んでいただいて恐縮です。好みに合わず申し訳ありませんでした。次に期待いただければ、いずれ、やがて合うのも書けるかも知れないので、どうぞ【カクヨム】や、こんな小説が受賞・評価されるだなんて、web小説しょせんこの程度か終わったな! などと絶望し、書く事を諦めてしまったりしない事をお祈り申し上げる次第でございます。カクヨムの森は本当に深く深く、僕や、目に付く作品群はほんの表層の一部に過ぎない。できれば末永くたまに覗いていただければ幸せです。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
四年に一度の自由
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894463297KAC2020 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2020~受賞者結果発表
https://kakuyomu.jp/info/entry/kac2020_result