最重要なのは「唯一無二の愛読者」の存在なんだよね。
最近、リベラルな言説が多い法政大学で教鞭まで執る作家の島田雅彦氏が小説創作論の中で「村上春樹氏はまず小説を書き上げると誰よりも先に奥さんに読んでもらっている」旨、書いてある。
当の春樹氏も創作エッセーの中で奥さんに忌憚なく批判してもらっている旨、書いてある。
これまた最近なんだけど「書くことについて」というスティーブン.キング氏の創作論の本でも大学の創作コースで知り合った奥さんが自分にとって最高の読者である旨、書いている。
これって作家は編集者とかも大事だけど..自分に一番身近な読者..に読んでもらって、愛を持って批判してもらう..。
しかし..一番身近な存在が愛読者になってくれなかったら..。ノベルが大嫌いで、しかも読書なんか習慣すらない..。
エッセーくらいなら読んでもいいが「知識をひけらかしたり」「自分の有能さを認めてもらいたい」そして「自分の書いた物が一番..この世で凄い」とか思っている目出たい連中の文章を蛇蝎の如く嫌っていたならば..。
天を見上げ息を呑む..。「あぁ無情..」「何てこった!」何てコッタァ!
あーたぁ!そこのあーたぁ〜。アラビアータァ〜。