昨日、天然鰻を食べた。吉野川の大きな鰻だ。塩焼きとタレ焼き。肝も焼かれた。
脂だね。独特の脂だ。そんなに食べていない筈なのに凄く満ち足りて来る。これは天然オイルの成せる技だろうか。
ノベルでもそうかも知れない。病み付き成分満載の物語。憧れ願望が程よく満たされる。鰻の脂のような味わい。その深みその満足その全て。
時節にあわせる。絶妙のタイミングもそう。だから青モノがいい。純粋にして清純にして。情熱。確信。
あと鰻は実は冬が一番もの的には美味しい。一番旬なカラダになっている。しかし、今こそこの夏の時節で食べるから断然美味しく、感じるのだ。
青春はやはりある年代になって、振り返るとき、強烈な情緒を喚起するそれはノスタルジーの為せる技だ。