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音楽を奏でるようにノベルを書く。

今読んでいる村上春樹の創作論の本はいろいろ示唆に富む。既に何冊か春樹氏は自作の創作について語っているけど、改めて読んでもいいよね。

小説創作は文章が最終的な目的ではないけど、文章それ自体にとことんこだわる。その文体を磨いていく。文章スタイル。小説の地の文の語り口らしいけど。それから比喩も生き生きと、読者が退屈しないよう工夫をする。

でも比喩って何だろう。多分、未だない感覚を表現するには読者のイマジネーションに関連する表現が必要になる。

まるで●●のような、◎◎..。関連づける。派生させる。連想ゲーム。

教師が生徒に説明する。会社の課長が部下の主任に指示する。校長が教頭に指示する。教授が学生に教える。人間関係のコミュニケーションの妙。

物事の理解は共通部分の覚醒が前提だけど。共通部分がそもそもないと、理解させることはできない。知の共同体..。春樹氏の言う「地下二階部分」ユングの言う「集合的無意識」..。無意識なる精神領域。深層心理。

でも小説でそんなの表現できるのかな。哲学書や思想書のような小説は面白い?

小説って面白いか面白くないか。難解とか平易とかではなく。説明ではなく描写とかいうけど。

謎と空白が大切らしいけど。ほどほど知的な書き手がいいらしい。

小説を書きながら様々な自分と出会える楽しさを春樹氏は語る。人生の局面で様々な選択、分岐点を経て今の自分がある。その時、それぞれの選択の違いを小説の中で替わりの自分が現れる。無意識の為せる技かも。

願望を体現する自分。全く違った自分が小説の中に出現する。まるで夢の中のように..。


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