「みみずくは黄昏に飛びたつ」
春樹氏の売り方は理想型だね。自分の批判者は埒外に起き、熱烈ファンの芥川賞受賞作家川上未映子氏をインタビュアーに選んだ。
美貌の彼女はタレント性溢れるしかも作風は難解..。哲学なのか詩学なのか..。「卵と乳」ふぅ〜。
春樹氏は力説する。「締め切りのない態勢を作れ!」まるで今時の出版社への宣戦布告の如き、物々しさだよね。ひとつの作品に2.3年かけろ、って。
春樹氏のこの時間貴族たる前提は八十年代の今から思えば文化勃興期の一番美味しい垂涎の、あのバブル時勢、大当たり、その運にあるのだけど。
無意識の奥底の潜在意識を突き抜ける「地下二階部分の深層心理」つまりユング心理学の「集団的無意識」を突き抜けろという。
その民族の神話、民族の物語をすくい穫れ。ジャズのマイルスが行った「モード革命」かよ。コード進行からモード進行へ。和音から音階スケールへ..。
この音階こそが民族のスケールなんだけど。マイルスはこの表現性を駆使して宇宙大の精神性へ昇華させた。ジャズ革命..。「Kind of Blue」是非..。
春樹氏は井戸の中へ入れ..。生き埋めにならないように..。