『リーゼロッテの魔法』の第十話「いも虫の魔法」を更新しました。
大変遅くなりまして申し訳ございません……。
体調が戻り次第書き続けるつもりでしたが、しばらくうまいこと脳が動かずに葛藤だけしておりました。
これからはぼちぼちとマイペースで、しかし遅くなりすぎずに更新できたらと思っています。体調次第ですが。
病気が見つかった時、書き上げずに死ねないとは思いましたし、やる気だけはもう! それはもう……!
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間が空いてしまいましたので、第1話~第9話までの簡単なあらすじを載せておきます。
(第1話~第3話)
六歳のリーゼロッテは富豪であるウェザリー家の末娘。大商人の父と貴族の母を亡くし、「月夜の漣邸」と呼ばれる屋敷に使用人たちと暮らしている。莫大な財産の相続人であり生活には事欠かないが、そのために親族たちに恨まれており、「醜い子」と呼ばれている。
十三歳年上の使用人の青年・ルイスが彼女の家庭教師をしている。彼はリーゼロッテの大のお気に入りである。何度も結婚を申し出ては「年齢と身分の差」を理由にやんわりと断られているが、めげない。
今はせめて勉強を頑張って賢くなることで、ルイスに釣り合うような大人の女性になりたいと願っている。
(第4話~第5話)
数か月前の話。母アリーシャを亡くした五歳のリーゼロッテは衰弱して寝込んでいた。
食事もとらずに痩せていくリーゼロッテを見て、とくに彼女と仲の良いメイドであるエステル、カティヤ、ミアは心配でしょうがない。
母娘に忠実に使えるエステルは、ウェザリー家の親族は頼りにならないと思い、アリーシャの生家であるブライトウェル家に助けを求める。
(第6話)
美しくあたたかい夢の中でリーゼロッテは母とともに過ごしていた。
目覚めたくなかったが、知らない声が必死に自分を呼んでいるのに気づく。
目を開けると、そこには空色の猫のぬいぐるみが立っていた。彼はパルムと名乗り、魔法の猫を自称すると、リーゼロッテを愛していると熱心に告げた。
(第7話~9話)
パルムとの新しい日々が始まった。
心身ともに弱り切っていたリーゼロッテを、パルムは献身的に世話をし元気づけた。
彼の語ってくれる話はおもしろく、とりわけ魔法と魔法使いに関する話が心をひいた。魔法を使ってみたいリーゼロッテだが、魔術師というものが「生来の才能に恵まれた一握りの人が就く官吏」だと知りがっかりする。
落胆するリーゼを励ますように、パルムは「方法はある」とだけ言う。
パルムだけでなく、メイドたちもリーゼロッテを気づかっていた。真面目なエステルも、気のいいミアや勝気なカティアも。
暗く沈んでいた母のいない屋敷に、明るい声が戻ってきた。
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第11話は書きあがっていますので、近いうちに更新します。
同時更新にしようか迷ったのですが、10話がやたらぼりゅーみーなので別にしました。
10話は6500文字ほど。普段のほぼ倍です。
以前、絵師様に有償依頼させていただいたお気に入りの挿し絵をアップします(ㆁᴗㆁ✿)
(イラスト:明澄Mopp様@Mopp13408701)