• エッセイ・ノンフィクション

敗訴的和解を知る

一夫君が亡くなって31年ずっと気にかかっていたのは裁判の結果だった。書き終わるにあたり2021年秋ブラジル大使館に当時のオーランド大使のことを聞きたくて先ず電話をした。日本人の女性が電話に出て「民間人がそう簡単に大使に会えるはずはない。そんなことは信じられません。まして30年前のことなど」と言われそれ以上話はさせてもらえず電話を切られました。
その直後、名刺を頼りに当時お世話になった小林弁護士に電話をするとまだ勤務されておられました。突然にも拘わらず「いつ、どこでお会いしましたかね?」「はい、一夫君の裁判の件で数回久子さんと二人で八重洲の事務所にお邪魔しました」というと事件のことも私のことも覚えておられた。それからしばらく話をしました。その時私はコッソリ「久子さんには何がしかのお金がは入りましたか?」と問うと「ハイ!」という返事が返ってきたのでした。その直後【敗訴的な和解が成立した】と話してくださいました。続く

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