本日カクヨムコン9の中間選考結果が発表されました。
長編のホラー部門に応募していた僕の『追憶の部屋』は、無事読者選考を突破することができました。読んでくださった方々にただただ感謝です。
『追憶の部屋』は、「人を殺さないホラー(別れはあるとしても)」「泣けるホラー」を目指して書きました。
読後感の良い作品にしたかったのもありますし、ホラー好きにもホラーがあまり得意ではない人にも楽しんでもらえる作品にしたかったのです。ここまで爽やかな(切なくはあれど)エンディングを迎えるホラー作品はあまりないのではないでしょうか。
カクヨムコンの大きな特徴の一つは、複数のレーベルが選考に携わるということです。
『追憶の部屋』は、文芸というよりは、もう少し軽く読みやすいライト文芸レーベルの編集者さんに拾ってもらえたらいいなあ、と思っています。ガチガチの鬱蒼としたコアなホラーを求めている人用ではないと思うので。
『追憶の部屋』は作者の面倒くさがりで詰めの甘い性格と、切迫した締切期間によって未完成な部分が多々あります。設定組みは粗いですし、本当はもう一つの章を設けるつもりでしたが、時間の制限によって断念した部分もあります。もし書籍化作業を行わせてもらえるとしたらそういった部分にも手が届くと思いますので、どうぞよろしくお願いします(急に懇願した!?)。
クーンツ仕込みの次へ次へとページをめくらせる力や、物語の後半で披露したドラマは自分でも価値のあるものだと思っています。リミナルスペースのぶっ飛び描写に関しては、作者は元々思考がぶっ飛んでいる人間なのでまるで息をするように書けました。
本日カクヨムコンの中間選考発表があり、いろいろな境遇の方がおられると思います。全体のうちかなりの割合は弾かれるわけですから。どっちに転んだ側でも(また見守った側や関係ない側でも)、とにかく今日は飲んだりましょう(ちなみに僕はお酒は飲みませんが)。
僕の作品を見つけてくれた全ての人に感謝です。