僕は『追憶の部屋 -Nostalgic Zone-』でカクヨムコンのホラー部門に応募しています。
12月1日の初投稿からこれまで、ほとんどストックのない状態で2日に1話投稿ペースを保ち続けてきました。一人でただ書いているだけでは、このペースで書き続けることはできていないはずです。読んでくれる人たちがいる、その人たちに物語を届けたい、その気持ちがなかったらここまで書いてこられていないでしょう。
『追憶の部屋』は馬の前にニンジンをぶら下げて餌で釣って馬を走らせるように(本当にそんなことする?)、これまで読者さんの前に謎をぶら下げて進めてきました。リミナルスペースの回はそれなりにはっちゃけてはいましたが、これまで見せ場らしい見せ場もありません。
ただ『追憶の部屋』はもうすぐ山場を迎え、印象的なシーンがやってきます。そのシーンを早く読者さんに届けたいと思い、投稿ペースを上げることにしました。
明日からそのシーンに到達するまで、1日1話ペースに切り替えます。投稿時刻はこれまで通り17時ジャストです。
明日から毎日投稿をしていくと、そのシーンを投稿するのが1月19日になる予定です。まだそのシーンは書けていませんが、集中して気持ちを入れて書くつもりです。この1月19日までは毎日1話投稿を続けて、その後の予定については後日お知らせします。
以前執筆した『日メモ』や『恋グラ』と同じように、『追憶の部屋』も「特別な読書体験を味わってもらいたい」という気持ちで書いています。そのシーンを初めて目にした感動は二度とは味わえない特別な感覚だと思います。その感覚を大事にしてもらいたいと思ってシーンを作ります。これは僕がゲーム『ヘブンバーンズレッド』をプレイして感じたことです。
『追憶の部屋』は、『ヘブバン』の「Sad Creature」という楽曲の歌詞から連想してストーリーや設定を想像しました。その「Sad Creature」の歌詞を一部抜粋してここで紹介します。特徴的な歌詞の多い『ヘブバン』の楽曲の中でもとくに独特な表現の歌詞です。『追憶の部屋』のストーリーに関するヒントにもなると思うので、よかったら読んでみてください。
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〝守るものがなかったから
誰かを愛した怠惰な動物
それでもきみさえ居たら
誰をも裏切る冷たい動物
闇に身を投じる
悲しい動物〟
〝記憶をなくして
形もなくして
それが誰という
生き物なんだろ
痛みも忘れて
夢さえなくして
いつしか血のない
ただの人形と化していた〟