がっきーさん一気読みお疲れ様です!
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と言う訳で閑話ですw
---------- 閑話休題:魔導家電! ----------
「ヨリさん、センタクキできましたよ。」
「マ?」
「はい、タイキ殿の魔導モーターを使い、水魔法で洗浄、脱水後は風魔法と炎魔法の魔石でゼンジドウセンタクキと言う物が出来ました。」
「すっげぇ~!」
頼子は立ち上がりアリンハンドを褒める。
「で、試作機を置きたいのですが。」
「何処に?」
「何処が良いですかね。」
「えぇ~?サフィーちゃん侍女って洗濯するよね?」
「いえ?洗濯は業者に全て渡し、街で綺麗にした物を王宮に搬入します。」
「あ、クリーニング屋居るんだ。」
少し残念そうに言う頼子。
「ただいまー。」
「千春、荷物は台所で良いわよね?」
千春と春恵は王都で買い物を終わらせ戻って来た。
「千春、洗濯機出来たってさ。」
「マ?」
「マ。」
「すごいねアリン。」
「アリン君厨房の角に置けるかしら?」
春恵はアリンハンドに言うと、サフィーナが首を傾げる。
「洗濯物でしたら外注しておりますよ?」
「ほら、ちょっとした物とかエプロンくらいはすぐ洗えると楽じゃない?」
「それくらいでしたら洗浄魔法で・・・。」
「良いの良いの、そう言うのが楽しい時も有るのよ。」
優しく微笑み答える春恵。
「それじゃアリンさん、洗濯機取りに行こ!」
「はい。」
頼子とアリンハンドは新たに新設された魔導士団開発部の棟へ向かった。
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「これ?」
「はい。」
「あ!掃除機もある!」
「これはまだ製作中ですね。」
開発部の部屋には色々な家電の形をした物が転がっていた。
「これは?」
「これから暑くなりますので、部屋を冷やすクーラーと言う物らしいです。」
「・・・こっちって魔法で空調調整してるよね。」
「それでも暑い所もありますからね。」
「例えば?」
「厨房や騎士団の休憩所、他にも色々有ります。」
「へぇ~、確かに厨房は暑いわ。」
楽しくなった頼子は置いてある家電モドキを聞いて回る、そして洗濯機を影に入れ千春の部屋に戻った。
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「ただいまー。」
「おかえりー、あった?」
「あったあった、すげぇ~よ、クーラーとか扇風機とか、あと千春が良く使ってるハンドミキサーとかもあったよ。」
「マジか、凄いな魔導士団。」
「ほんとね、アリンさん魔導士団の仕事してんの?」
「開発部は国王陛下、宰相様の指示で動いていますからね、しっかりとした仕事ですよ?」
「ふ~ん、ま、良いけどね。」
「ヨリちゃんこっちに置いてもらえる?」
「はーいハルママー。」
頼子は千春の厨房の片隅に作られたスペースに魔導洗濯機を置く。
「おー、それっぽい!」
「排水は?」
「ビェリー、この下に排水溝作れる?」
「できるばーい。」
ビェリーは厨房の排水に繋がる様に地面を加工する。
「がっちがちに固めたばってん、後でしっかり工事した方が良いばい?」
「おっけ、取り敢えずって事ね。」
「それじゃ早速使ってみて良いかしら?」
春恵は洗濯機の蓋を開ける、ドラム式洗濯機の様に横から入れるタイプだ、春恵はアイテムボックスから沢山の洗濯物を取り出す。
「あっちで洗わなかったの?」
「作ってるって聞いたから取っておいたのよ。」
ぽいぽいっと洗濯物を入れる。
「操作はこの魔石を触ると表示が出ます。」
「これね。」
春恵が魔石を触ると日本語で表示が出る。
「・・・これアリン君読めるの?」
「いえ、タイキ殿の指示通りで作りましたので、意味は分かっています。」
「そう、それじゃ・・・。」
ポチポチと魔石を触ると設定が出来る、その設定を終わらせスタートボタンを押す。
ごぅん・・・ごぅんごぅんごぅんごぅん
「おー、動いたー。」
「あとは終わると音が鳴りますので。」
「最限度たけぇ。」
「千春、あとね、掃除機とかもあったよ。」
「お父さん・・・何してんの。」
「フフッ、良いじゃない楽しんで作ってるんだから。」
「でもぉ、異世界文化ぶっ壊してるじゃん。」
「文化なんてそんな物よ、日本だって100年前は家電なんてほとんど無かったんだから。」
「ジブラロールの100年後・・・どうなってんだろうねぇ。」
「100年後かぁ、みんなスマホとか持ってたり?」
「・・・あり得る。」
「・・・ドラゴンがスマホ弄ってたら笑うわ。」
「・・・魔物も使ってたりして。」
「良いじゃない、神様だって使ってるのよ?」
「「そう言えばそうだった。」」
そして洗濯が終わるまで皆はお茶をしながら100年後のジブラロールの話で盛り上がった。