ギフトいつもありがとうございます。
やっとクッソ暑い期間が抜け体力、気力に余裕が出てきました
仕事がら灼熱との闘いなので夏は幾度となくバテバテになっておりました(リアル鍛冶屋)
と!言う訳で久しぶりになりますが閑話でございまぁす!
---------- 閑話休題:服! ----------
「ロイローこっちだよー。」
「服なんぞどうでも良いじゃろ~。」
千春はロイロを連れ日本に戻っていた、そして目指す所は。
「ここだよーん。」
「ここが服屋か?」
「そ!」
千春が指差すのはカジュアル衣料量販店ウニクロだ。
「さ!かもぉん!」
千春はそう言うとロイロの手を取り店の中に入る。
「これこれ!」
千春は季節外れと思われるコーナへ向かうとロイロに見せる。
「これだよー。」
日本は冬、しかしジブラロールは夏、このコーナには夏の売れ残りセール品が沢山並んでいた。
「ほら!80%オフ!やっすぅぃ!」
楽し気に服を広げる千春、ロイロはうつろな目で千春を見る、そして千春は夏用ジャケットやスカート、パンツなどを一通り手に取ると試着室へ向かう。
「ほら、ロイロここで着てみて。」
「なんじゃ?着てもいいのか?」
「うん、試着OKだから取り敢えず着て。」
ロイロはめんどくさいと思いつつ、楽し気な千春の感情が流れ込み微笑む。
「仕方ないのぅ。」
そう言うと試着室に入り着替えるロイロ。
「どう~?」
「着替えたぞ。」
カーテンを開けるロイロ、千春はその姿を見ながら首を何度か傾げる。
「う~ん、もうちょっと派手な方が良いかなぁ。」
そう言うと腕にかけた服をロイロに渡す。
「はい、次コレ。」
「・・・。」
黙って受け取るロイロ、そしてまた試着する、しばらくそのやり取りが続き、いくつかの服をチョイスした千春は満足げに頷く。
「イイね~、やっぱスタイル良いとどれも似合うわー。」
「・・・!?」
「ロイロ?」
立ち止まるロイロに声を掛ける千春、ロイロは掛けられたジャケットを見ていた。
「それ欲しいの?」
「・・・。」
返事をしないロイロ、千春はそのジャケットを手に取る。
「おぉぅ、中二病まっしぐらのドラゴン刺繍!」
背に大きく黒竜が刺繍されたジャケットを手に取ると、ロイロの背中に周りサイズを見る。
「うん、サイズは合ってるね、試着する?」
「する!」
ロイロは即答でそのジャケットを受け取ると試着室に入って行った、そしてすぐにカーテンが開かれる。
「どうじゃ?!似合っておるか?」
「・・・ウン、カッコイイヨ。」
「そうか・・・そうか。」
満足げに答えるロイロ、千春は苦笑いしながら話しかける。
「それも買うから脱いでね。」
「うむ!」
ロイロはジャケットを脱ぐと千春に渡す、千春はそのままレジまで行くと清算をする。
「はい、ロイロ、いつもありがとうね♪」
「何がじゃ?」
「護衛やらなんやらやってくれてるお礼だよ。」
「お礼はいらんぞ?いつも酒を貰って居るじゃろ。」
「それはそれー。」
「いいのか?こんなに沢山。」
「いいのいいの、季節替わりの在庫一掃セールだから。」
「・・・よくわからんがお得な訳じゃな。」
「そういうこと~♪」
ロイロは袋を受け取ると両手で抱きかかえる。
「それじゃ帰ろっか。」
「うむ。」
2人は冬の冷たい風を受けながら家路につくが、繋いだ手は暖かかった。