• エッセイ・ノンフィクション

『自転しながら公転する』を読みました。P.S.エピローグ公開予定です。

山本文緒さん著『自転しながら公転する』を先日、読み終わりました。

裏表紙(文庫版)のあらすじの締めには
『揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす』
とありましたが、登場人物たちの “身勝手な” 心理描写がかなりリアルで自分を省みてしまって、、
とても『優しく包』まれるような生優しい作品ではないと思いました。

特に、主人公が幼馴染に恋愛の相談をするシーンで、
自分には人に気を使いすぎて言いたいことを我慢してしまう節があると思っていたのに「料簡が狭くて狭量だ」と言われたことにショックを受けるシーン。
グッサァと深く突き刺さりました。

私も散々「言いたいことを言うのが苦手」と書きまくっておいて、まさしくコレなのではないか、と。
周りに気を使いすぎている、のではなくて、自分の中でのモラルのハードルが高すぎるのかもしれません。
「自分はこれだけ我慢しているのに、お前は何の配慮もなく堂々と言うのか!」
なんて、なっちゃっているのかも。

勝手に凹んでいるだけならまだしも、自分の『常識』を他人に押し付けることだけはしないようにしよう、と心に留めました。



『閉鎖病棟より〜』は、退院からちょうど2ヶ月にあたる日にエピローグを公開して、一旦終わりにします。
その後はちょくちょく編集したり、また違う執筆に挑戦したりもするかも……
要は、何も考えていません。



また読書の話に戻りますが、最近は「心温まる系」の作品(ちょい失礼?)をたくさん読むブームだったのですが、元々の畑であるホラー作品、それも大好きな作家さんの新作短編集を読み始めたら、読み馴染み? が桁違いに良くてビックリしました。

やっぱり好きな作品を読んで浸ってニヤニヤしている時が、いちばん幸せですよね。
香りのいい紅茶と洋菓子も近くにあれば、尚のこと、、
実際はグビグビムシャムシャとソファでだらけきってますが。

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