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サン・サーンス『動物の謝肉祭』

 録りだめしてある『ら・ら・ら♪クラシック』を流し見してたのですが、サン・サーンス『動物の謝肉祭』の回が深すぎて流せなくなってしまいました。

 皮肉屋で嫌われ者のサン・サーンスが曲に込めた皮肉。宮川彬良の解釈が深いです。

「第11曲 ピアニスト」で感受性や創造力を置いて思考を停止させていく人間を皮肉り、ルーティーンワークがどんどん早まった次は「第12曲 化石」。創造力を使わなくなった人間界は化石になってしまう。


 怖いですね。


 そして人類が滅亡して残るのが「第13曲 白鳥」。美しいもの=芸術だけが残った。それを人間は見ることができない。


 怖いですねええ。


 感受性や創造力、想像力は人間を人間たらしめるもので、それを失ったら文明は滅びるのですよ。怖いね。

 でも、人間がいなくなった後の美しいもの、を見てみたい気もする。でも見れないのだよなあ。うーん……。

20件のコメント

  • おはようございます。音楽のお話、と飛びついてしまいました。
    「化石」は動かない、死したものなので、その中に死者ミサ「レクイエム」で歌われるグレゴリオ聖歌「dies irae 怒りの日」の旋律が埋め込まれてたりして面白いです。(リストの死の舞踏も同様)

    そういえば芸術家の最後の作品を「白鳥の歌」なんて言いましたっけ…。白鳥って西洋では死とも結びつくのかもしれませんね…
  •  クラシックの話に飛びついてくれる方がいるとは。
     私はフィギュアスケート好きから興味を持つようになったにわかでお恥ずかしいです。

    『動物の謝肉祭』数々の作曲家の曲をパロディーにしてるのですね。「かめ」は『天国と地獄』をまんまゆっくりにしただけで驚きました。
    「化石」には「きらきら星」の旋律も出て来たし『死の舞踏』はサン・サーンス自身の曲の方ですかね。でも、リストが編曲したピアノ独奏バージョンもあるらしいのでリストの曲っていうのか(すみません。ド素人です。フィギュアでよく聞くのはリスト作曲のです♡)

     白鳥、死のイメージですか。日本でもヤマトタケルの白鳥伝説がありますし、魂が飛び立つってイメージなのかな。蝶のイメージも同様ですよね、きっと。
  • 白鳥は普段鳴かないけど、死ぬ間際に美しい歌を歌う、という言い伝えですね。スワンソングでググってみてください。

    クラシックは全く詳しくなくて「動物の謝肉祭」もちょっとしか知りませんけど、すごくモダンですよね。「水族館」とか、私、ずーっと映画のサントラだと思ってました。

    人類がいなくなった後の美しいもの--見てみたいです。それってものすごく甘美でものすごく背徳的な想像ですよね。

    今書いているものにも通じるお話しで、すごく面白かったです。クラシック、ちゃんと聴いてみようかなー(と何度も思ってるんですけど)。
  •  スワンソング。知らなかった。なるほど~。死ぬ間際に、最も美しい声で歌う、かあ。

     今、古代ギリシア関係を猛勉強中なのだけど、ヘロドトス『歴史』の中の賢者ソロンとリュディア王・クロイソスの問答に「この世で最も幸せな者は」ってあって。どんな死に目に合うかによって、その人の人生の幸不幸が決まるっていうね。終わりよければすべて良しじゃないけど。確かに、見苦しい死に方はやだなあ、なんて。
     美しい歌を歌って死にたいものだなあ。最後に傑作を残して。

    『さよラノ』が想像力欠如の世界に警鐘を鳴らしてくれますように(プレッシャーにあらず)
  • 奈月様

    こちらのコメントの方にありがとうございます。
    ごめんなさい、知ったかぶって書いておいて一つ混同してました汗

    ディエス・イレの引用はサン=サーンス自身の「死の舞踏」であり、
    「化石」に使われているのは「死の舞踏」からの主題引用、が正しいのでした。化石に引用されていたのは確か、骨の鳴る音だったかと。
    大変、恥ずかしい失礼をいたしました。もの書く前には、確認、ですね。反省です。

    リストの作品は、サン=サーンスのを編曲したものの他に、自作もあります。

    音楽お好きな方がいて私も嬉しいです。

  •  いえいえ。大丈夫ですよ~。

     私は執筆時にBGMが欠かせないのです。お話やシーンによりけりなのですけどね。動きのあるシーンを書くときにワーグナーなんか聞くと滾りますし、絡みのシーンのときにはタンゴを聞くと盛り上がります(笑)

     日常のシーンでも美しい曲を聞きながらだと内向きに入り込めるというか。リベラやケルティックウーマンは鉄板です。この季節だとケルティックウーマンのクロエがカバーした『スノーマン』が聞きたくなります。
  • 『ら・ら・ら♪クラシック』を流し見できる事が凄いと思いますが(笑
    見ちゃうでしょ、あれは。

    クラシック大好物ですよ。
    ウチ、グランドピアノありますし。
    コンサートにもよく行きます。

    動物の謝肉祭は詳しくないですけど、そんな意味があったんですね。
    クラシックは背景がわからないと表現できないので、聴く曲聴く曲が勉強です。
  •  既に知ってる内容だと、はいはいって感じで流して、最後の演奏だけじっくり聴くって感じです。

     グランドピアノがあるってなんですかΣ(゚Д゚) 音楽家さんですか?

     宮川彬良の独自の解釈みたいですけど。私あの方の解説、オリジナリティーがあって好きです。
     ほんと、美術鑑賞は解釈が大事だなって思います。交響曲なんか、楽曲が繋がってひとつの物語になってるのだから、ちゃんと通して聴かないと失礼なんだよな、と思うことがあります。有名な小説の名場面だけ抜き出して読み散らかしてるような聴かれ方が多いですよね、クラシックって。こんなこと言ってる私も通してちゃんと聴いたことあるのは、スメタナの『わが祖国』くらいかも。
  • 『我が祖国』を通して聴いてるってのはすごいなぁ。普通は「モルダウ」しか知らないでしょう。

    はるか昔にクラシック畑の音楽屋だった私からすると、クソ長くて退屈なところが多い「クラシック音楽」ってのは、好きなところ一部分だけ楽しむんでもいいんだよーって、逆に思います。
    (ブルックナーの交響曲なんて全曲通して聴いたら、北ドイツの農民のおっさんが延々と畑を耕しているようなもんで、ちょっと変わったなと思っても、耕してるのがとなりの畝に移っただけって感じで、日本人であの世界を理解するのは無理じゃないかって思ったっけ、演奏してみて)

    それはともかく、好きなところ聴きを繰り返してるうちに、全曲通して聴いてみたくなってもらえたら素敵。
    ここのファンファーレだけが好き、だっていいと思っちゃいます。

    最終的にキッカケを掴んでもらえれば、これ以上嬉しいことはない、って感じかなー。
  •  宮川さん面白いですからねー。
     交響曲は全楽章聞いた方が面白いですよ。
     第一楽章~落ち着いた感じになって~最終楽章まで一気に昇っていくみたいな感じで。

     ウチは子供たちがピアノやってるんですよ。
     上の子が元々本気ピアノだったんですけど……今は……ゴニョゴニョ。
     
     私自身もピアノが好きで、ホントによくコンサートに行っていました。
     ウイーンフィルも行った事ありますよ。
     S席4万円也(爆
     ランランって言う、中国人ピアニストが大好きなんです。
     アリス=紗良・オット やフジコ・ヘミングも行った事あります。

     朝の通勤はクラシック、帰りはメタルという、恐ろしい組み合わせで日々音楽を楽しんでおります(笑

     文字打ちの時は無音ですが。


    @kobuupapa様
     そういった聴き方もありますね。
     私はリストのピアノ協奏曲第一番の最終楽章の最後が大好きです。

  • よそ様のところを借りてえーきちさんへ。

    ウィーンフィルもベルリンフィルも生で聴けなかったなあ。オケにあの値段は高すぎる(>_<)
    『指輪』の日本公演を四夜20万払って観たのが最高額かも。
    30年くらい前の話になりますが、一生ものだろうと思ってチケット買いましたっけ。
  • 「モルダウ」を音楽の授業で習って、全部通して聴きたいって思ってCDを買ったのですよね。主題がはっきりしてるから『わが祖国』は聴きやすいのかもです。
    『動物の謝肉祭』も聴きやすいですよね。Han Luさんの言う通りモダンでサントラミュージックみたい。ロマン派が真っ盛りの当時にしたらまったく新しい音楽だったそうですね。

     なので確かに楽曲によっては全鑑賞はキツイところで……。私がフィギュアをきっかけにクラシックが好きになったのは、あれは演技を合わせるのに、メリハリをつけて終盤で盛り上がるように編曲されてるからだと思うのですよね。まさに。この曲ちゃんと聞いてみたい、ってなります。

     で、『ら・ら・ら♪クラシック』で解釈を知ると、全部通して聴かないと分からないのだな~ってなりました。第九なんてまさにそう。第三楽章までの音楽を全否定して、そこからの「歓喜の歌」なんだって知ったら、なるほど、これは通して聴かないと失礼だって(単純) 「歓喜の歌」だけ聴いても十分感動なのですけど。

     kobuupapaさんもえーきちさんもクラシック畑の方なのですね(尊敬) オーケストラの鑑賞なんて、地元でN響の公演に行ったくらいです。ウィーンフィルってやっぱりお高いのですね……。

     フジコ・ヘミング! 良いなあ。「ラ・カンパネラ」が鉄板だって聞きます。CDでなら、お気に入りは中村紘子の「華麗なる大円舞曲」 だったんですけど、なくしちゃったんですよね……がっかり。
  •  中村弘子はラフマニノフの鐘が凄かったですよ。題名のない音楽会で演奏していてゾクゾクしました。
     フジコ・ヘミングのカンパネラは生で聞くことをお勧めします。
     会場には泣いている人が沢山いました(マジで

     日本人ピアニストの福山孝さんとは何度か飲んだ事があります。
     面白いおじさんでした(笑

     ちなみに、奈月様に読んで頂いた「名探偵鈴木2号ジュニア~」で、ベニーさんのセリフに「あっ、曲はルードヴィッヒで頼むぞ。九番な? 九番!」とあります。
     あのベニーさんの歌詞は、第九の歓喜の歌にのせられるんですよ(笑


    kobuupapa様
     四夜20万って、そりゃぁ確かに一生ものですよ。
     私が何年か前に行ったウイーンフィルも、その時確か10年ぶりの公演で、指揮者『エッシャンバッハ』とピアニスト『ランラン』と言う奇跡の組み合わせでした。

     クラシックはよいですねー。
     革ジャン先輩も革ジャンで行くって言ってましたよ(笑
  • 『動物の謝肉祭』ってオリジナルは「白鳥」だけであとは全部パロディだし、そもそも私的サロンでの演奏のために作曲したものですから、特殊な作品ですよね。
    サン=サーンス自身「俺が生きてる間は出版禁止な。外で演奏するのもダメだかんな!」って釘さしてたりする。


    外国の有名なオケの演奏会となると、東京か横浜じゃないとちゃんとしたのを聴くのが難しいです。
    地方公演も勿論あるけど、第一コンサートマスターも他の首席奏者も観光に行っちゃってて、メンツ違い過ぎだろってのはよくある話。
    公演当夜、その地の有名旅館で宴会やって温泉浸かってたりするんですよねー、主要メンバーが(>_<)
  •  鐘! 浅田真央ちゃんが使用してから大好きになりました(ミーハー)

     中村紘子の動画で探してみたけどありませんでした。聴きたーい。で、探してるときにフジコ・ヘミング「ラ・ランパネラ」見つけたので聴いてみました。
     演奏始めから目が熱くなりました。月並みだけど、音がキラキラしてる。これは泣いてしまいますよ。辻井伸行のも聴いてみました。こちらもすごい。背中にゾクゾクきます。鬼気迫るものがありますね。
     超一流の圧倒感ってすごいですね。私は文章でそういうの出してみたいなー。

    『題名のない音楽界』ってまだ放送してたのですね(失礼) 12/1の放送は「フィギュアスケートの音楽会2018」 ですって。これは見たい。ていうか、これから毎週録画します。ていうか、うちの地元放送してるか分かんないんですけど(泣)

     ベニーさん芸達者だなって思いましたよ(笑)

     なんか、ちらほらとクラシックこぼれ話がΣ(゚Д゚)

     ここが良いってコンサートホールとかありますか? やっぱり国際フォーラム?
     私はアクトシティ浜松のホールに、ポップスのライブで行ってしまい(汗)ここってオーケストラを聞いたらすごいんじゃって思いました。
  •  なかなかコンサートで遠出まではしないですね。
     基本、愛知芸術劇場コンサートホールです。
     ウイーンフィルもここで演奏しました。

     題名のない音楽会は昨年から放送時間が各地で変わってしまったので、録画はするもののなかなか見れません。
     それまで日曜朝九時というリアルタイムで20年以上見てきたのに、深夜や明け方に放送時間を変えるなど、テレビ局側の悪意に腹を立てるばかりです。

     奈月様に一つ面白い話を。
     リストの愛の夢と言うピアノの曲があります。
     曲に関する詳しい話は調べてください(笑
     浅田真央ちゃんも使ってましたね。あの愛の夢はたぶんランランだと思うます。それはともかく……
     愛の夢はピアニストの恋愛観が出る! と私は考察します。
     フジコ・ヘミングのは静かで慈愛に満ちた曲。昔のランランのは、もう好きで好きで我慢できないって感じ(笑
     「私を好きって言いなさい」って感じの愛の夢も聞いた事がありますし、中学生だった牛田くんが弾いていた愛の夢はどうにも幼く愛たるものが何かわかっていない愛の夢でした。

     そんな風に聞いてみると、曲も面白く聴けると思います。
     長くなりスイマセン。
     
  • 国際フーラムは多目的ホールだからクラシックにはちょっと……。


    東京でフルオケとなるとサントリー、オーチャード、すみだトリフォニー、オペラシティのタケミツメモリアルあたりでしょうか。東京文化会館も座席によっては悪くないです。
    紀尾井ホールもいいけど残響多過ぎて室内オケが限界かなぁ。

    PA使うポップスと生音のクラシックは分けて考えないとですね。
    クラシックには残響が大切だけどPA使うライブには残響は邪魔なので。

    あとバブルの頃に乱立した地方のコンサートホールにも、音の良さで有名なのがいくつもありますが、流石に行ったことないのでわかりません。
  • >愛知芸術劇場コンサートホール

     うわ。ここすごいですね。パイプオルガンがある。こういう円型な作り、音響を考えてこうなってるのでしょうけど、ライブや舞台でもこういう円型のホール大好きです。一体感がありますよね。HPの写真だと見切れちゃってるけど、天上の形はどうなってるんだろう……。

    >題名のない音楽会

     そうそう。日曜の朝九時からでした。父親が毎週見ていて、子どもの頃は何がおもいろいんだろうって思ってましたっけ。出光のCMの印象しかありませんでした(笑)
     うちの地元でも一応深夜に放送がありました。毎週予約しましたよ。

    >愛の夢

     小説の好みと同じく、音楽でもこういう甘ったるいの苦手なんですが、真央ちゃんが滑ってるのを見て「素敵!」となりました(……。)
     オーケストラ部分はボストン・ポップス管弦楽団のだっていわれてるのですけど、ピアノソロの方、音源が特定されてないのですよね。えーきちさん、すごい。

     というわけで聞き比べてみましたよ。検索してトップに出て来たのは何故か牛田智大くん。うーん、ぶっちゃけ深みがありませんね。
     フジコ・ヘミング……またまたしょっぱなから鳥肌です。なんでしょう、この音の重み。カンパネラのきらきら感とはまた違いますね。深みというか、艶があるというか。慈愛、そんな感じですね、包み込まれます。
     ランラン……あ、確かに! 真央ちゃんのこれな気がします! この夢見心地でうっとりしちゃう感じ。甘やか~ですね。愛が溢れる溢れる(笑)
     すごーい。面白かったです。ありがとうございます。


    >サントリー、オーチャード、すみだトリフォニー、オペラシティのタケミツメモリアル

     そっか、サントリーホールか。オーチャードは文化村ですよね。ワタシ渋谷には二度と行かないって誓ってるんです。人が多くて目が回る(@_@) って、HP覗いてみたら、なんだこれ「ヤン・リーピンの覇王別姫」ですって。すごそう。文化村って気になる展示会も多いけど、渋谷じゃ近寄れないのですよね……。

     タケミツメモリアル、ここもすごいですね! やっぱりパイプオルガン。で、この天井。教会のイメージなのかな。荘厳ですね。うわあ、ここ行ってみたいです。
  •  拝聴しましたよ~。素敵。子どもとは思えない情感が出てました。
     すごかったんですね(@_@)
  •  天井はですね、大きな布(何て言うんですか、あれ?)が波のように引いてあるデザインなんですよ。そっちの知識がないので伝わらない(汗

     題名のない音楽会は司会者に左右されるので、実の所昔の方が面白かったです。指揮者の佐渡さんが、他の指揮者を集めて、ただ昔の指揮者のあーだこーだを話すだけの三十分とか(笑

     駄目ですねー。クラシックの話になると長くなっちゃいますからこの辺で(笑
     また機会があればお話ししましょう。


     コメント削除したので前後しちゃいましたが、あのアカウントがウチのアカウントですよ。gogo~の。
     クラシックはホント、楽しいです。
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