• 詩・童話・その他

壊れちゃいな

「壊れるなら壊れちゃいな」
彼女のその一言で、私の心は決壊した。
「悔しい、悔しいよ」
私は泣いて叫んだ。
「終わったと思ったのに、どこまでも追いかけてきて、私の足を引っ張るんだ」
恥も外聞もなく、泣き喚いた。
「頑張ったのに、頑張ってるのに、過去が私の邪魔をする」
彼女の言う通り、壊れてしまいたかった。
そうしたら、もう一度まっさらになって生き直せただろうか。

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