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なんかさ、トラップカード発動!みたいな物語が多くないですか!? 240630

 カクヨムで色々読んでるうちに気づいてしまった……。
 物語の中で主人公とか仲間とかにピンチが訪れるじゃないですか。そうしたらなにか隠された力とか、隠してた力とか、そういうものを発動させて形成逆転、敵をぶっ倒し万々歳みたいなね!?
 それこそ『トラップカード発動!』みたいな感じ。
 自分はそんな……あんまりよく分からないというか。戦いの中で知略的に大きな力を隠して、今しかないタイミングで発動して刈り取るみたいなイカした使い方なら面白いと思うんですが、敵が攻撃してきてピンチになったらフフフ、トラップカード発動!で戦いが終わるから「んん??」みたいな……。
 平たく言うと夢オチみたいに思えるんですよ! 今までのピンチ、その伏せてたトラップカードで返せるなら全然ピンチじゃなかったじゃんって感じで! 夢オチも今までの物語全部夢で意味なかったのかよって感覚でガックリ来るでしょう! あんな感じ!
 そうなるとなんか敵もカッコ悪いし! それも悲しいというか、主人公の頑張ってる感が薄くなるのが好きじゃない!
 ……いや、自分の感覚がおかしいのかもしれませんな。多いということはつまり人気ジャンルであるので、それに順応できない自分が爪弾き者なのかもしれない……。
 そんなつまらない自分の気持ちでした。

 でも、こう書くとアレですね。ワンパンマンという作品はここら辺すごく上手くやってて、やっぱりONE先生はすごいなぁ見習わなきゃなぁと思います。
 ワンパンマンはまず主人公の造形がいいんですよ! 主人公サイタマは敵をワンパンで倒すのですが、倒す時も「あ、終わった」って風なのが良い! ただ勝つだけのシーンをいちいちゴチャゴチャさせないのが素晴らしい!
 そしてサイタマは質素なのもいい! 超強いヤツをワンパンして、そのあとスーパーに寄ってバナナとか買うようなキャラクター! とてつもなく強い力を持っていながら、別にそれでそこまで報われない塩梅が、都合よくラクには行かない描写が、質素にヒーロー活動をするサイタマの魅力を上手いこと作り出している!
 そんでもって、味方勢力や敵がかっこいいんですよね! センスが良い! 実は群像劇チックなんですよ。そしてONE先生はサイタマというカードの切り方も優れていてですね、味方勢力も敵勢力も株を落とさずに「ここぞ!」ってタイミングをしてて、例えば深海王の時なんか……あぁ、語りきれない!

 なんの話をしてるのか忘れかけちゃいました。
 ちょっと話を戻します。時々考えるんですが、自分と普通の読者には結構なズレがあるような気がするんですよ。
 おそらく前半で語ったものも、普通の人が求めているものと自分が求めているものの食い違いで起こった自分の違和感だと思うのです。
 まぁ、自分を信じるしかないですね。自分の面白さを!

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