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設定は奇抜で派手なのにシナリオは薄味の作品が多すぎる!!! 240523

 今自分はストーリーのお勉強に『企画者を面白さで黙らせてくる作品』という自主企画を立ててパラパラと読んでいるのですが、もうね、喋りまくれますわ!
 まぁ企画の説明に書いてある通りあばらはめんどくさいやつなんですが、それにしても喋ってしまいます!この近況ノートのようにベラベラとね!
 このノートは言いたいことを言いたいだけの創作論みたいなものです!ちょっとピキってるからちょっと口が悪いです!

 読んでいて特に言いたいのはですね……。
 設定は奇抜で派手で頑張ってるなーって感じなのに、シナリオが薄くて単調なのが多くないですか!?
 なんというか、設定をそのまま一直線にしたシナリオという風なんですよ。設定の延長線上と言いますか。設定は驚きですがシナリオ部分に驚きが少ないんですよね〜。
 理由は読んでると薄々分かってきました。だからつまり、設定さえ頑張ればストーリーが良くなると思ってしまっているんですよ。
 いや、そんな認識じゃあばらは黙らせられないよ!

 あのですね、ストーリーっていうものは、設定とシナリオをそれぞれ独立して考えるべきなんですよ。そうするとストーリーに深みが増していきます。
 設定が縦軸、シナリオが横軸のイメージ。設定が骨、シナリオが肉の感覚。
 そうすべき理由はいくつかありますが、そもそも設定とシナリオじゃあ考えることが大きく違うというのが一つです。『派手さ』の概念すら違います。
 違うものなのに、設定を派手にすればシナリオも派手になると思っている!なりませんから!派手な設定と設定に沿うだけの薄いシナリオが合わさったストーリーが完成してしまいます!
 設定の派手さはもうみなさん分かってると思います。普通ではない目を引くような設定。みなさんやれておりますね。
 ですがシナリオの派手さが分かってない!
 本当に、序盤にめちゃくちゃ一風変わった奇抜な設定を羅列して、自分が「お!?」と良さそうに思ったものの、続きを読んでみるとシナリオ部分が全然ワクワクしないし感情を動かす気がないような、ほんと設定をそのまま伸ばしただけみたいな地味なシナリオばっかりで……!まぁまぁ、落ち着いていきます。

 シナリオの派手さというのは『揺らぎ』です。
 そう、『揺らぎ』。分かりますか!?
 例えば『主人公が凄腕の殺し屋』っていう設定があったとしますね。
 そんでみなさんはこの設定でただ単に人を殺していく揺らぎのないシナリオを書くから一体どこで感情を動かすつもりなんだっていう……あぁすみません解説中でしたね。
 そういう主人公の設定がありまして、そして対象を殺す直前までシナリオを進めたとします。この時点でシナリオは『目の前の対象を殺す』じゃないですか。
 では、ここで対象の娘の少女が対象をかばったらどうでしょうか!そして主人公は殺すことに躊躇いを覚えたらどうでしょうか!
 そうするとここで『目の前の対象を殺す』シナリオに揺らぎが起きますよね!?読者視点で「え?もしかして殺さないかもしれない?でも殺さないと依頼が!どうなるんだ!?」という揺らぎが起きるんですよ。
 これが揺らぎ!これがシナリオの派手さです!
 みなさんは設定に一直線なシナリオを書いてて揺らぎが少ない地味な……すみません続けますね。

 で、注意点なんですけど、『訪れるピンチ』というのは揺らぎっちゃ揺らぎですが小さいものですからね。シナリオの根幹を揺るがすものではありません。
 なんで小さいかって言うと、この例で言えばピンチは『敵がたくさん迫ってきて窮地に立たされる』のようになるのですが、どうせ勝つじゃないですか!どーーーーーうっせ勝つ!シナリオの根幹は揺らぎません!ピンチの演出は昔から死ぬほど扱われてきたのですから、切って貼ったようなピンチだとどうせなんとかなるんだろと思われるので揺らぎは小さいんです。
 まぁ、ガチで負けるんならそれは爆揺れですが!「どうせ勝つんだろうなぁ」が負けたらめちゃくちゃシナリオが揺れます!もし本当に負けさせるシナリオがあったら、あばらは「うおお!負けるの!?ここからどうなるの!?驚いたぁ〜!これから先もこういう驚きがあるのかも!ワクワクしてくる!」となり、もう黙って黙って読み進めますよ!

 さて、揺らぎといいましたが、もっと分かりやすく意識しやすいように一言で表しますね。ここまで読んでくださった方への感謝で……。
 基本的な考え方は『そうだと思ったらそうならなかった』になります。コレを意識してみてください!
 そりゃそうだっていうくらいに結構分かりやすい意識ですよね!『そうだと思ったら』はそうだと思わせてれば思わせてるほど揺らぎは大きいと思いますよ!
 さっきの例で言えば『殺すと思ったら殺せない事情ができた』になります。切って貼ったピンチに揺らぎが少ないのは『そうだと思ったら』を上手く思わせられてないからです。
 そんでみなさんは『殺すと思ったら殺した』というだけの一直線で地味で動きも揺らぎもないシナリオなのに設定が派手という一点でストーリーが派手だと思ってて……まぁまぁまぁ。

 分かってますよ!こうやって責めるように言うのは間違いだということくらい!
 小説投稿サイトは鍛錬の場でもありますからね。みんな創作をもっと上手くなるために頑張ってるんですから、何かが足りないのを責めちゃいけない……。

 あぁっ!それにしてもだ!
 あのぉーーーー!!!
 自分より読まれているということはみなさんは自分より面白くあって当然なはずじゃないんですかーーーーー!!?
 だからね、みなさんを参考にしようと思いましてね、ああいう企画を立ててみたのですがね、なんでこんな……っ、まぁまぁこれ以上は言いませんよ。
 で、何が一番イヤかって、そういう作品より自分の長編は完読されていない事実に心がグギギギギッてなることです!!!

 はぁ、はぁ、はぁ…………。
 好き放題言ってしまってすみませんね。いやもう、創作にアツくなってしまいました。
 じゃ、まぁそんなわけで……。こんなあばらを黙らせられるくらい面白い作品、あるといいな……。
 しかし本当にどうしてあの長編は読まれないのかな。こういうのも含めてちゃんと頑張って考えたと思うんですが。その理由も今回の企画で探したいものです。いやぁ、自分みたいに近況ノートでこうやって言う人に読んでもらって色々言われたいな。
 まぁまぁまぁまぁ、今回取り掛かる長編でリベンジしますからね!絶対に面白くして絶対に読まれます!

1件のコメント

  • 何事にも緩急は必須ですわな。

    特に長編ものを書くときは、“転”が弱いと中だるみが出てしまう。

    物語を書いている中で、そこが一番悩む部分です。
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