第四十四話投稿です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330668475992132乙女(アラサー含む)の団欒です。
本作ですが、繰り返しのブレストの末に成り立った作品となります。
ブレストとはブレイン・ストーミングの略でして、直訳すれば「脳に嵐が吹き荒れている状態」ですね。
無秩序でもいいから考えまくろうぐらいのニュアンスです。
端的に言えば、問題解決に向けて思ったことをどんどんアウトプットする取り組みです。
重要なことは出てきた意見を否定しないことと言われています。
どんな些細なことでも言葉にすることで有用なアイデアにつながったりするのです。
しばしば仕事などでアイデアを創出する際にも使われる手法ですね。
私は大学時代にこの言葉を知りましたが、大いに役立つものだと感じています。
本来は5,6人で行うのが理想的ですが、1人でもやろうと思えばできます。
まず、本作は「帰巣本能」を題材にした物語を作ってみたいと思ったことから始まります。
帰巣本能から連想される言葉をいろいろ書き出してみるのです。
「伝書鳩」「手紙」「巣」「餌」「恋文」などなど。
そしてさらにそれらの言葉から連想される言葉を書き出していく……。これの繰り返しですね。
一通り書き終わったらブレストの工程は終了。続いてワードの選定をします。
面白い物語につながりそうな言葉をピックアップし、そうでないものは消していきます。
消すときにもなぜ消したのかを理由付けをちゃんとするのが良いと思います。今回は新規性を重要視しました。
そうすることで課題が見つかり、課題を対処するためのワードが新たに見つかったりしますので。
今回に関しては幸いにも一つの物語として形作ることができたのですが、これまでそれができなかったのは、ワードを消した結果何も残らなくなってしまったせいでした。
課題抽出という観点が欠如していたんですね。
消して終わりではなく、課題を見つけまた新たにアイデアを出す。ワードが消えるなら何か残るまで言葉を出し続ける。この粘りが足りませんでした。
必ず何か答えがあると思って考え続けてよかったと思います。
この手法で作品を構成していった結果、「独特な世界観」「斬新な発想」とコメント頂けるものができたと実感しています。
ゼロからものを作るのには有効な手段だと思いました。
今回このお話をしようと思ったのが、現在ブレストの真っ最中だからです。
もともとプロットには無かったことなのですが、「鳩の縛め」のタイトルである以上「縛め」の重要性の分かるエピソードが必要だと気づきました。
物語の本筋には影響のないシーンなので何を書いても良いのですが、その故に無からアイデアを生み出す必要がありました。
苦戦はしましたが、何とか形作ることができそうです。
今週ぐらいには決着を付けたいところ。
苦しみはしましたが、楽に読める文章を心がけたいと思っていますのでどうかよろしくお願いいたします。