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【期間限定全体公開サポ限】劣化おじさんに登場した魔法の一覧と修正について

●サポーター限定記事一覧
https://kakuyomu.jp/works/16818093081309227394/episodes/16818093081309873007

●”それ” は劣化チートおじさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887155926


 いつもお世話になっております。
 作者のバンブーです。
 ここは次のエピソード準備の為の時間潰し用期間限定記事を投稿させてもらったものの移行版の記事です。
 主に「劣化おじさんを読んでくれた人向け」の設定資料集です。

 どこまで魔法を使ったか忘れてしまった為、一覧でまとめたものになります。
 ついでに魔法の内容説明も軽くして起きます。

 なお、先に言っておきたいことがありまして、以前から「劣化おじさん」の世界観において非常に参考にしているTRPG作品があり、それは「SW2.0」になります。私はそのゲームのファンで今回の魔法もそのTRPGに登場する「妖精魔法」を非常にリスペクトしているので似通う所が多々あります。
 グループSNEに怒られたら変更する覚悟でやっておりますのでご了承下さい。




●魔法の概念
①過去の悪魔と契約を行った者の文献 第69話記載
・物理と別次元の境に存在する魔神に剣や弓、斧も槍も通用しない。
・次元を歪める程のエネルギーをぶつけることで奴らに傷を与えることが出来る。
・この世界に存在するエネルギーを利用し、次元を歪める技術。
・悪魔が人間に教えた魔神への武器。

②付加魔法 第60話から記載
・本来人間は使えない能力だが、魔法の開発に伴い人間にかけられた制限を解除すると使用出来る。
・魔法で表示される物理法則を書き換えるデバッグモードに近い能力。
・表示されたステータスをイジることは法律で厳しく取り締められ主に禁術と言われる。理由は第106話参照。

③キューブの6面に関して 第170話記載
 揃った面の色によって属性が変わる。六面体の正方形一面ずつの光、炎、氷、雷、風、土の6属性ある。
 本編でイットは全面完成状態の混沌属性やステータスを操作する属性の無いコモンもそれぞれ大雑把に7属性目に入れて話していたが、世界の教養的な認識では違う。
 特に混沌系は全属性の集合体という認識であるため、6属性の能力を全て出した魔法という解釈とされていてロイスの水属性という新たな属性を作ったという解釈が教養に反映されている。
 ただ、イットの解釈は間違っておらずか混沌系の能力は悪魔の力に近づいていくため違う属性として認識している。そもそもサナエルも違う属性と認識しているというややこしい話。

④キューブの出し方。
 魔法適性が高く、触れた状態で出したい場所の構造を認識すると出現する。第175話参照。
実は遠くに出現出来るが、キューブに触れないと動かせない為手元が多い。
 唯一魔法の杖(スタッフ)で遠隔操作出来るが、手よりも扱い辛い欠点がある。

⑤一般的な法律
 国によるが禁術以外の魔法を放つ事自体は許可されており、魔法を使った殺傷や犯罪を処罰する法律が多くて重い。状況によっては憲兵に注意または拘束され事情聴取されるリスクはある。
 犯罪で無い場合でも無闇に魔法を放ち住人の生活を脅かす場合は国外追放される事も多い。
 エンチャントによる武器の強化や改造、もしくは制作等は魔物や魔王討伐の一端である為認められている国がほとんど。
 一般人でも魔法が使える者は、小さな◯◯《リトル・◯◯》系の出力が抑えられた魔法を良く使われている。
 禁術の使用が見つかった場合、即投獄が間逃れず断手され国外追放される可能性が高い。
 第100話のイットの行動は本当に良くない。あれだけ怒られるのは正直仕方が無い。


●魔法一覧
 作品内に登場した魔法。
 本作に登場していない魔法も沢山存在している。イットの性格的に安全な魔法を使う事が多いので偏りが多い。
 文字数の多い魔法が上位魔法となっており、一定の速い速度で魔法展開しないと発動しない。エンチャントを使用するにあたり制限解除を行わない場合、相当な年数の修行と研究が必要となる。


◯(光) 白面完成
 光を操る魔法。
 周りを明るくする魔法で、目眩ましなどにも使える。ただ出力の調整は出来ず隠密行動では目立ってしまう。キューブを光源に出来るので、正直そっちの方が使い勝手が良い。そして殺傷力が全く無い魔法がほとんどで、イットですらあまり使わないし使われない魔法。極めると実はもっといろいろ出来るが、イットは目的があった為深く追求をしなかった。

・小さな火花《リトル・スパーク》
 間近だと目眩ましに使える光源を一瞬出せる。

・閃光弾《スパーク・ブラスト》
 非常に移動速度の遅い光の球体を射出する。当たると破裂し、叩かれた程度の攻撃力しかない。

・閃光付加《スパーク・エンチャント》
 付加した物を光らせ光源に出来る。

・閃光爆弾《フラッシュ・スパーク・ボム》
 光の弾を発射着弾した場所から広範囲かつ照度の高い光を放つ。


◯(炎) 赤面完成
 炎を操る魔法。
 範囲が広く着弾時に燃える性質が全ての呪文に含まれている。生き物に対しての殺傷力が非常に高いのだが、制御が難しく相手を生け捕りにするなどの加減事態が出来ない。仲間を巻き込みやすい、草木に火を付ける、密封状態の場合では酸欠を起こし、そもそも自分が熱いと強力だが扱いが最も難しい属性。
 イットも相手を殺す時以外は使いたがらなかった。

・炎弾《ファイア・ブラスト》
 炎の弾を発射し着弾すると燃える。

・炎柱《ファイア・ピラー》
 持続力のある魔法の柱を足元から作り出す。

・炎爆弾《ファイア・ボム》
 着弾すると炎を巻き上げ爆発する弾を射出する。

・炎付加《ファイヤー・エンチャント》
 炎をまとわせる。光源にも使え、付加した物が燃える事は無いが持ち主が熱さを感じて持っていられない。

・拡散炎弾《ファイア・スプレッド》
 沢山の炎の弾を一斉に射出する。
 全て直線方向に進む。

・炎の吐息《ファイア・ブレス》
 広範囲を焼く火炎放射。魔法の持続力も高い。


◯(氷) 青面完成
 空中に氷を生成し、基本物理攻撃を行う魔法。殺傷力がそこまで高くないが相手へ致命的でないダメージを与えたり拘束する事の出来る魔法が多い。硬度はそこまで無いが氷が透き通っており、視界をそこまで遮らない事から牽制にとても向いてる属性。

・氷弾《アイス・ブラスト》
 空中で生成された氷の塊を飛ばす。

・氷壁《アイス・ウォール》
 氷の壁を作り簡易的な遮蔽物を作る。透き通っており相手の状況も把握出来る。ウォール系だと空中に生成出来る為自由落下で攻撃にも使える。

・氷柱《アイス・ピラー》
 氷の柱を作り出し、上に登れるが滑りやすい。

・氷網《アイス・ネット》
 粘度のある冷気の塊を射出し着弾すると壁や床に張り付け拘束する。

・水矢弾《アイス・アロー》
 鋭い氷柱を発射し貫通させる攻撃を放つ。

・氷付加《アイス・エンチャント》
 氷を武器に付加させ、防御範囲の一時的な拡大と重量も多少増える為、武器の威力も増す。しかし砕けやすいのであくまで一時的。

・拡散氷弾《アイス・スプレッド》
 複数の氷塊を直線上に放つ物理的な魔法。誘導化させることも出来る。

・結晶浸食《アイス・ジュエル・イロウジャン》
 術者を中心に何でも凍らせる氷の柱を生成し続け周囲を凍らせていく防御魔法。物理攻撃のほとんどを防ぎ、炎系統の魔法以外の耐性もそれなりにある。
 相手を捉えにいける魔法だが仲間も巻き込む可能性があり、術者本人が動けなくなるので使う場面が限定的。

・氷の彫刻《アイス・スカルプチャー》
 冷気の弾を当て、着弾地点から徐々に凍らせる。地面に着弾すると地面を伝って冷気を広げていく。相手の体力が十分にあると自力で抜け出せる。


◯(雷) 黄面完成
 魔法発動からの初速から着弾までの速度が速く、人間や動物等に当てると感電させる程の威力がある。
 受ける衝撃の割に殺傷力が抑え目で、殺していけない対人戦に非常に向いている。ロイスとイットも好んで使っていたが、強敵を感電させる事は難しく威力としては不足しがち、弾速の速さから牽制や雑魚散らしで使う場面が多くなる。だが最も使い勝手の良い属性である。
 しかし水回りだと、水を伝って自分も感電する場合があるので注意。

・雷弾《サンダー・ブラスト》
 電撃の弾を空中から発射する。

・雷壁《サンダー・ウォール》
 電撃の網目状、もしくは檻状の壁を生成する。低速だが前進する。

・雷柱《サンダー・ピラー》
 いくつもの大きな雷のような電気の柱を作り出す。

・雷網《サンダー・ネット》
 蜘蛛の巣のような電気の網を作り、触れた相手を感電させるトラップを生成する。

・雷雨《サンダー・レイン》
 キューブから小型の雲を生成し、広範囲に複数の雷を落とす。雲状で浮上し発動するまでの時間差がある。

・雷矢弾《サンダー・アロー》
 細く電撃の弾を射出し貫通させる。

・雷付加《サンダー・エンチャント》
 雷をまとわせ感電させる効果を付加させる。

・拡散雷弾《サンダー・スプレッド》
 無数の雷を横方向に直線上へ飛ばす。初速が速いが誘導の文言を付けないと当たらない可能性高い。鋭利な物に飛んでいく特性がある。

・電磁力弾《サンダー・マグネット・ブラスト》
 魔法の着弾場所が金属でないと発動しない。着弾した金属を非常に強力な磁石に変える。磁石化直後の金属のテスラ数は高いが、時間経過と共に元の金属へ戻っていく。


◯(風) 緑面完成
 殺傷力がほぼ無い風を操る属性。
 主に物を動かす魔法が多く、初期のイットはそこまで使える魔法とは思っていなかったが、凄まじい機動力やほとんどの射撃攻撃をほぼ無力化出来る防御力、そして魔法が相手に視認されにくいことから、攻撃面ではない応用力という強みから好んで使っていた。

・風弾《ウィンド・ブラスト》
 風の弾を発射し相手や物を押し退ける。魔法は視認出来ない。

・風付加《ウィンド・エンチャント》
 風を巻き起こし空へ浮かぶ能力を得る。

・風神付加《ウィンド・ソニック・エンチャント》
 付加された武器からソニックウェーブが射出されるようになり、近距離武器が射程が長くなる。

・風爆弾《ウィンド・ボム》
 風の爆発が起こり相手を吹き飛ばす。 

・風流変動《ウィンド・ミサイル・プロテクション》
 風のドームを作り、飛んでくる物質の軌道を若干変えて、目標である自分に着弾させないようにする。ただし風の中心軸が存在し、そこを攻撃されると魔法は破壊され逸らす事が出来ない。

・破壊気流《ウィンド・ダウン・バースト》
 上空から強風が降り注ぎ、その場から動けなくなる。また、空中に浮いた物も強制的に急降下する。

・風の道《ウィンド・ロード》
 風のルートを作り出し空中の物体の軌道を変え、進行方向を操作する。大元は風の力であるため質量が大き過ぎる物は軌道変更が出来ない。

・特異点気流《ウィンド・ウィーク・ポイント》
 選択された物質に風の気流が集まるようになり、飛行する物体が指定されたポイントへ集まるようになる。効果範囲が非常に広い。


◯(土) 橙面完成
 呪文発動時にキューブが地面へ潜る為、発動までのラグがあり初速が最も遅い。魔法の持続力と硬度が高く、重量のある物理的な重い攻撃となる為、攻守共に優れた魔法が多いのだが必ず地面から魔法が展開されるので、空中で起動するとキューブが地面に到着し下から魔法が目的位置までの到達までの時間が他属性と比べても最も長くタイムラグがある。
 エンチャントすると最も重量が重いので、防御能力が上がるが移動を阻害されるので、イットは相手へのデバフとして活用していたりもした。
 また、地形を破壊する魔法で発動後地形が直る訳でもない為、常識がある者は構造物や街中で使う事は決してない。効果事態は強力なのだがどうしても状況を選んでしまう癖の強い属性魔法となる。

・土弾《グラン・ブラスト》
 足下の石や土の塊を飛ばす。

・土柱《グラン・ピラー》
 足元から土の柱を生成する。上を走っても壊れない。

・土壁《グランド・ウォール》
 土の分厚い壁を作り出す。

・土付加《グラン・エンチャント》
 土を付加させ物の硬度を上げるが、非常に重くなる。

・土石変動《グラン・ストーン・プロテクション》
 土石のドームを作る防御魔法。視界が遮られるが、魔法物理全ての攻撃を防ぐ強度がある。

・土鉄付加《グラン・メタル・エンチャント》
 作中唯一登場したエンチャントの上位魔法。地面の砂鉄のみを凝縮して更に硬度と重量を上げる。

・巨大岩石砲《グラン・ビック・カノン》
 固定大砲を作り出し、地中に眠る岩石を掘り出し固めて対象にぶつける。砲口の向きは簡単に変えられる。

・土の抜け道《オープン・グランド》
 鉄などの高い硬度を持つもの以外の壁や扉を一瞬でこじ開ける。高い硬度の定義は術者が手で簡単に崩せるかによる。その為、術者の筋力が人間以上に優れていると鉄をこじ開ける事も出来ることになるが、文献には記されていない。


◯(混沌) 全面完成
 6属性の集合体。周囲にある6属性のエネルギーを凝縮し続け、空間を歪めながら攻撃する。殺傷力が最も高く、炎の属性のように周辺へ被害を与える事が少ないので、発動条件の割には実は扱いやすい魔法だが、対象を破壊する能力に特化し過ぎてそれ以外の応用等にはほとんど使えない攻撃に特化した属性。
 対魔神戦として使われる魔法であり、物理攻撃の効きにくいまたは効かない魔神も倒す事が出来る。
 この魔法の実態は歪めた空間から魔神の魂を召喚しており、対象を食い壊している魔法である。この事はイットも含めた世界で認知されていない。
 大天使達の一部はこの事実を知っているが、魂であるが故に『奇跡』の力で簡単に対処が可能である事から人間が使用することを容認している。
 寧ろ、魔神を倒す方法が『奇跡』か『混沌系魔法』以外で開拓されていないので、人間にも推奨しているのだがそもそもブラスト系の下位呪文でも上位魔法と同じ展開速度を要求される為、世界中でも卓越した練度の魔法使いしか発動事態が出来ない。


・混沌弾《カオス・ブラスト》
 全属性が凝縮した空間を歪める弾を空中から射出する。身体の情報拡張で高速展開をした時に禍々しい姿に変化しより魔神の頭部へ近しい姿へ変わる。

・混沌牙弾《カオス・ファング・ブラスト》
 蛇の形を模したエネルギーの塊を発射する。意思を持って襲いかかり、破壊力より相手の急所を確実に狙いにいく殺傷力に特化した魔法。

・混沌螺旋撃《カオス・ドリル》
 近距離タイプの魔法。
 発動元から周囲のエネルギーを吸収し、螺旋状の高密度エネルギーとして接触した相手を破壊する。
 今の所全ての物質を破壊している。

・混沌付加《カオス・エンチャント》
 エネルギー体を武器に纏う。
 純粋な破壊力を付加し、攻撃の一撃が|混沌弾《カオス・ブラスト》に相当する。

・混沌獣付加《カオス・ビースト・エンチャント》
 上位の|付加魔法《エンチャント》。武具に魔神の魂を憑依させ、勝手に魔法は伸縮し自動的に敵に対して攻撃を仕掛けるエネルギー体を付加する。
 自動攻撃一回の威力は|混沌弾《カオス・ブラスト》に相当する。

・混沌大剣撃《カオス・ギガ・ブレイド》
 周囲のエネルギーを凝縮し、宙に浮く巨大で高密度の黒い刃を生成する。手の動きに合わせて簡単に振り回せる。
 硬度と持続力が高く切断能力も高い短中距離タイプの魔法。

・混沌獣眷属《カオス・オブ・ビースト》
 大きな野獣のような形で意思が憑依した(混沌弾と同じく魔神の魂)エネルギー体を生成し、対象を破壊するまで追尾する。魔法の持続力が非常に高く、対象か魔法自身が破壊されない限り止まらない。
 魔法は対象以外に興味を示さないが、対象の近くにいる仲間も平気で攻撃を巻きこんでいくので、集団戦で使用すると事故の元となる。


◯コモン 2面以上完成状態
 基礎的な魔法であり、これが出来れば1人前の魔法使いといった認識が世間的に統一されている。悪い事が出来そうな能力となって行くが、世界の法則に関与し始める魔法の為、コモンを使えるまで修行した魔法使いは研究職気質になる傾向が高く、あまり犯罪で使われるケースは少ない。
 どちらかというと、服を脱がせるや身体のサイズを確認するなどで性的な被害の訴えが世界的に多く、乱世の世界でもちょっとした問題は起きている。

・解析魔法《アナライズ》
 物体構造物の把握と簡単な操作が可能になる。食べられるか等毒素の検知や成分の解析も行える。また展開速度が速いと魔力の感知を行う事が出来るようになる。 

・|身体解析魔法《ステータス・オープン》
 身体情報を閲覧する。展開速度に応じてより詳細なデータを見ることが出来る。制限解除を行わないとステータスの数字をイジる事が出来ない。

・付箋付加魔法《エンチャント・タグ》
 物体や生物にコメントの作成や修正、削除が出来る。コメントは付加部分を指で謎ると魔力適性が低くても閲覧出来る。このエンチャントが付与されても見た目は変わらず、魔力探知される事で認知出来る。
 コメントを書くことに時間を費やす為、勝手に身体へ書かれているなんて事はほとんど起きない。

・魔法完全消滅《マジック・キャンセリング》
 魔法に接触し|解析魔法《アナライズ》を仕掛けて構造解析と解除を行う簡単な内容に聞こえるが、エネルギーの塊である魔法に触れて数秒の間に魔法解除作業を行うのは至難の業。
 そもそも魔法の持続力を上回る魔法展開速度を実現がかなり限定的で、それを行ったとされる文献が少ない。
 少ないだけであって、イット以外の魔法使いもどこかで発動させていたかもしれない。


◯禁術
 発動難易度がそれぞれあるが、完全に世界の理と倫理観に反する所業であり、大被害をもたらす危険性を伴った行為なので全国が使用する事を禁止された魔法。使用者の大半は命を落としている事も多く、例え魔法適性の高い勇者だったとしても使用するべきではない。

・身体の情報拡張《ステータス・エクステンド》
 身体の数値化された能力を設定し、人間の限界を超えたり、相手の能力を失わせる事も出来る魔法。第106話にてイットが問題点を細かく話しており、使用したリスクも使用後のリスクもとにかく高く、術者が死亡し後処理を行うだけでも死人が出る可能性を秘めている。魔神を倒すにしても過剰スペック過ぎる魔法でイットも作中で何回か使用し年齢が変わってしまった。
 イットがこの魔法で到達した音速の世界で魔法を使用すると、魔法の展開速度が極限まで極まり、エネルギーが物質化し切断能力をほとんどの魔法が得るようになる。

・情報の転移移植《カット・アンド・ペースト》
 物体に別の物体の情報へ上書きし書き換える魔法。
 発動に「付加する物体の情報」「能力を奪う物体の情報」「物体同士を繋ぎ合わせる魔法」の3つのキューブを高速で同時発動させる必要がある。
 発動条件が非常に難しいのだが、成功すると物の性質を根底から変えてしまい、情報を上書きされた物体が予測出来ない性質を引き起こしてしまう可能性があり禁止されている。
 また、記録が無いのだが理論状生物同士でも魔法を使う事が出来るため、倫理的問題があるのが最も禁忌とされている理由になる。

・人体自動化改造《オートマトン・カスタマイズ》
 第214話に詳細な説明有り。条件付きで法律上使用可能な数少ない禁術。身体の部位を組み替え、人間の持つ能力の限界以上の動きを無意識的に機能させる。
 肉体の配列が変わっているため、少しの怪我で脳にダメージを与える可能性がある。
 身体の情報拡張《ステータス・エクステンド》程ではないが、効果の割にリスクが高すぎるためイットは欠陥魔法と呼んでいる。

・紅焔の星落とし《ファイア・メテオ・プロミネンス》
 コモン系以外で数少ない炎属性の禁忌の魔法。超が付く遠距離射程を兼ね備え、上空から撃ち込まれる隕石攻撃。
 威力が絶大で破壊力もさることながら、着弾地点から大炎上させる。沈静化後も地形が変化してしまう為、国通し戦争などに持ちいらない事が国家間のルールで決まっている程の魔法。
 魔王との戦いでも、どこまでの被害が出るのか想像が付かないため使用には着弾地点の隣接国の許可が必要。

◯特殊条件
出力制限時
 小さな◯◯《リトル・◯◯》

両手同時起動時
 二つの◯◯《ダブル・◯◯・◯◯》

誘導化
 誘導○○《ホーミング・○○》
 周囲への被害を抑えられる為炎の魔法と相性が良い。



●おまけ 奇跡
 ついでに『奇跡』についても解説を入れます。また、魔法と同じく何度も言いますが私の大好きな『SW2.0』の要素を多分に含んでおり聖職者《プリースト》の神聖魔法へかなり影響を受けています。グループSNEに怒られたら変更します。

①奇跡に関して
 全て発動に信仰対象の大天使に対して信仰心を示すため『偉大なる祖よ』の一文が加わる。天使像か祠、もしくは聖印があり、一定の信仰力がある大天使と出会った事があるかで誰でも使うことが出来る。
 発動は発声のみだが、信仰力と聖書文の読み上げが無いと奇跡の強度や持続力が下がる。特に聖書の読み上げは集中力が必要で乱発するのは困難。
 また知識を有していれば普通の水を、毒や病気、呪いの中和や生理に対しての特効薬となる聖水を簡易的に作り出す奇跡もある。薬品と違い聖水は時間が経つと元の水に戻る。

②一般的な法律
 大天使の加護である事から全面的に奇跡の使用は何処でも許可されている。聖職者の教えにより犯罪目的での奇跡をするという思想がそもそも無く想定もされていない。
 世界的に魔王、魔神、魔物を倒すという大前提である為、大天使の子である人類は大天使の奇跡が絶対的な物として考えられている。
 ただ、旧ガブリエル教団など情報統制をする政権に関わる過激派もおり、魔王との戦いが終焉へ向かうにつれて奇跡に対する法律も出来てくると思われる。

③魔物も奇跡を使える。
 コハルもサナエル教の聖職者となったが、人族を守る思想を持つ者にも奇跡を使う事が出来る。
 ただ、野生の魔物が聖印等を手に入れたとしても使う事が出来ず、聖職者から学ぶ教え等の勉学に励み司祭から儀を受けなければ聖職者として認められない。
 また大天使と会う事で奇跡を使えるようになる条件もあるが、そもそも人族サイドに味方する魔物でなければ目の前に現れず、その場で討伐される可能性の方が高い。
 以下の事から理性のある魔物は奇跡が使えることも考えられるが、人類を捕食対象としている魔神は奇跡を使う事は出来ない。

④天使の羽の聖印
 天使の羽を手に入れ聖印に取り付け祈ると、信仰する天使にコンタクトを取る事が出来るようになる。ただし毎回会話してくれる訳ではない。
 天使の羽を手に入れた聖職者は1人前と認められ、司祭階級へ進む事が出来る。


●奇跡一覧
・器を直したまえ
 外出血、内出血、骨折、部位欠損など、あらゆる身体の傷跡を回復させる。出血した血を元の身体には戻せない為、貧血状態の回復には少し時間がかかる。

・歪みの理を示したまえ。
 光の十字架が突き刺さり、その場に動けなくなる。刺された部分に怪我などは発生しない。

・幸福に導きたまえ。
 1日1回だけ発動出来る。付加された人物に命を落としかねない一撃を不発にさせる。

・子らを守りたまえ
 ドーム状の奇跡で守られたガラスを作り出す。強度は低いが守る範囲が広い。

・邪を写し汚れを祓う聖鏡を与えよ
 魔法と物理を反射する鏡を召喚。範囲は狭いが強度が高い。

・万物の理を押しのけよ
 大天使の腕を模したエネルギー体で攻撃、もしくは拘束、イットに関しては魔法展開も行うことが出来る第3の腕を召喚する。

2件のコメント

  • こんばんは。

    すすすす、すごい情報量だ……!
    圧倒されました!
  • こんばんは。
    閲覧ありがとうございます!
    ちょくちょくまとめてました!
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