皆様いかがお過ごしでしょうか。
余力を残して金曜を迎えられた週に限って金曜がクソ忙しく、下手すりゃ普段以上に疲労困憊した土曜を迎える吾妻藤四郎です。
……はい、今日もそれですorz
先週の話になりますが、江戸時代から桜の名所の一つである隅田川へ花見(墨提さくらまつり)に行ってきました。コロナ禍で3年ほど中止になっており、2019年以来です。
なお、先月くらいに放送してた「今夜はナ○トレ」では東京の桜の名所を映像から当てる問題の中に含まれていなかったので、地元民としてはちょっと激おこです(どっちだよ)。
川べりをぶらぶらと歩き、見上げれば鮮やかな青空をバックに桜並木と風に舞う花びら(首都高は心の目を閉じるものとする)。
川を見下ろせば行き交う屋形船とウミネコの姿。コロナ禍前に比べれば船の数は少ないものの、江戸の昔もかくあったろうか、と思わせる風情は健在でした。
いつもであれば地元町会が出している屋台で焼き鳥やフランクフルトを食べながらのんびり北上するところ、今年はいったんスルーして速攻北上。
例年は「墨田区銘品名店販売会」というところが出しているブースで猪汁(ししじる)とスッポンのスープが食べられたんですが、なにせ4年ぶりなので中止になってないか不安だったもので。
残念ながら猪汁はありませんでしたが、幸いスッポンのスープはあったのでいただいてきました。
調理の仕方が良いのでしょう、肉には臭みもなく、鶏肉に似た食感が楽しめました。……いずれ小説で使おうっと。
ちなみに、ブース前の看板には毎年コラーゲンたっぷりとか美容に良いとか書かれていて、露骨に女性客を狙っています。男としては少々買いづらいです。
金色のスープはスッポンのダシがよく出ていてなかなか濃厚な味わいだったんですが、さすがに精力アップとか書いたら誤解()されそうですもんねー。本来は心身の活動力のことですが(今辞書引いた奴)。
ちなみにスッポンのスープといえば、紀元前605年の中国、鄭(てい)の国で
“君主が大臣や貴族たちにスープを振る舞った際、ある大臣一人にだけ食べさせないという小学生レベルの嫌がらせをして殺される”
という事件がありました。「食指が動く」という故事成語の語源なんですが、古代中国にダーウィン賞があったらノミネートくらいはできるんじゃないですかね。鄭の霊公。
毎年この季節が来る限り、そしてスッポンのスープが食べられる限り、僕はこの事件を一生忘れないでしょう(何だそのまとめ)